年初に立てた計画そのままになってしませんか?上弦の月の立春から新たなスタートを!
早いもので、1月終わりとなりましたね。1ヶ月前の頃は、大掃除に御節料理の準備にお餅つきなど、【お正月】の準備で慌ただしい時間を過ごしていました。
ここ数日の氷が張るような朝の空気の冷たさには、心も体もキリッと引き締まります。
“寒さの底”とも言えるこの時期ですが、暦の上ではまもなく【春】を迎えます。そして、ココロとカラダも暦と連動していますので、【春】からは新しいリズムに切り替わります。
“2度目のお正月”とも言える、立春。
毎年2月4日頃は、『立春(りっしゅん)』。暦の上では、この日から1年が始まり、季節は【春】となります。
現在のカレンダーでは1ヶ月ほどずれが生じていますが、旧暦では、立春とお正月はほぼ重なっていました。その名残がお正月の風物詩の1つである年賀状にありますよ。その挨拶文で、【迎春】と使いますよね!正に、“春を迎える”だったのです。
また、2月3日は“節分”の豆まきをします。立春で新しい1年を迎えるならば、前日は大晦日にあたります。その日に鬼が嫌うとされる豆を撒きます。つまり、1年間の古い“氣”や、家の中や心の中に潜む“鬼=魔・邪気”を追い払うのです。大掃除をするのと同じことですね。
ここにも、立春に関わる大きな意味があります。
立春の習慣・文化としては…
“立春朝搾り”といわれる、祝い酒があります。“立春大吉餅”といわれる、黒豆や大豆を使ったお餅や大福を食べる習慣もあるそうです。(豆!前日の節分から繋がってますね。)
文字が左右対称で縁起が良く、1年間の厄除けとして、【立春大吉】と紙札に書きます。それを禅寺では寺の入り口に、一般家庭でも家の鬼門に貼るところもあるそうですよ。
『新しい年』にちなんだ縁起担ぎのような習慣が特徴的です。
上弦の月と立春が重なる時。一年の抱負を一度見直すチャンス!
このような意味合いがある立春、2017年は、ちょうど上弦の月の日に当たります。
上弦の月のキーワードの中の1つ、『計画の見直し』に着目して読み解きたいと思います。この時期は、“種まきをしたあと、そろそろ新芽が出てくる時”と例えられるでしょうか。やがて開花や実を結ぶために、改めて栄養状態や環境を見直したり手入れするような、そんな時期。例えば、ほら…余分な雑草や、“主”になるもの以外を間引きしたりしますよね。
きっと、今月の初めで『2017年の抱負、目標』を掲げた方もたくさんいらっしゃると思います。
今年は上弦の月の立春なので、今一度その抱負や目標を実現するために『設計図』を眺め直すチャンスです。
また、まだ何も掲げてないなーとか、この1ヶ月の間に年始に掲げたもの以外にも“目標”や“情熱を注ぎたい”ものが出てきているならば、全く違う方向に舵を切ってもいいかもしれません。
願えば、実現できるはずなのです。もちろん、行動や調整は必要です。
月のリズムに乗っている私たちの“願い”は必ず“満月”には何か形となって現れます。それは、あなたの望む“そのままの形”かもしれないし、“予想を超えた意外な形”として現れるかもしれません。
月を意識して、月よみ生活をしているとその“形になったもの”をキャッチしやすくなるのではないかな、と私は感じるのです。
また…もしも、流れるままにあっという間にこの1ヶ月を過ごしてしまったならば、これからの1年は暦の節々で振り返る習慣をつけてもいいかもしれません。そこには、きっと小さくても変化があるはず。
今回は、1年の願いを改めてすると…まさに【立春大吉】!
1年経つ頃には、きっと何か得るものがあり、変わっているはずです。