新月前のキーワードはデトックス。だからこそこの時期知っておきたい身体の中に溜まった「水」のデトックス

雨音や色とりどりの紫陽花が五感を刺激する、日本らしいしっとりとした風情ある季節。


反面、全国的に梅雨入りをし10日ほど過ぎ、外気も気持ちもジメジメ〜としがちな季節でもありますね。

近頃、雨模様に誘われるように…
少しばかり気持ちが塞ぎがちになっていたり、“頭や体が、だる重い”だとか、“便秘がちだったり、下痢気味だったり、お腹の調子がイマイチ…。”   “食欲が低下している”とか、“腰の痛み・重さ”や“足先の冷えや浮腫みが気になる”…。そんな自覚症状はありませんか。

当てはまる!という方、それは梅雨〜夏場の間に気をつけたい『湿邪(しつじゃ)』という、水の邪気が体に溜まっているかも‼︎

湿邪の正体、体内に溜まった湿気の解消法や対策を知っていればこの夏は『夏バテ知らず』になれます!

湿邪=体内に溜まった余分な湿気。

中医学や漢方医学の考え方で、【病気の原因となりうる、6つの環境変化】を表す【六淫邪気(ろくいんじゃき)】というものがあります。
その中に、湿邪があります。この梅雨時期は、特に気になる“湿気”です。水の邪気ともいえるほどに、過剰に体内に湿気が溜まった状態になると…先ほどあげたような症状が現れるのです。“重たい、濁る、粘着、停滞”という性質があるために、下半身の浮腫みや冷え、倦怠感やお腹に症状がでやすいのですね。これを湿邪と呼ぶのです。

また、自律神経にも影響しますので…体だけでなく、精神的にも“重たく”なりがち。鬱的な傾向を誘発するとも言われています。

湿邪は大気中の湿気が増え過ぎたもの(=外湿)と、腎・肺・脾臓などの機能低下により体内で発生するもの(=内湿)に分けられます。

内湿の大きな原因となっているのが、『飲食の不摂生。』つまり、主に冷たいものの摂りすぎです。

また、不安定な空模様や気温や、外湿や冷房の影響もあって、発汗が上手くいかずに水分代謝が滞ってしまっているのも一因でしょう

それじゃあ、どうしたらいいの…⁈
と、思われたかもしれません。
次に、対策をご紹介します。

湿邪対策‼︎ 〜夏バテ知らずの4つのポイント〜

湿邪とは、体内に溜まった余分な湿気です。つまり、体内の水分代謝をアップする事にポイントがあります。

①汗をかく!


体内に溜まった余分な水分を出すには、汗をかくこと!
自然にはなかなか汗は出にくいと思うので、意識的に散歩やストレッチなどじんわりと汗ばむくらいの軽い運動を心がけるといいと思います。

また、ジメジメと暑い日はサッとシャワーで入浴を済ませる事も多いですが、湯船に浸かることをオススメいたします。水圧で血流やリンパが刺激され流れが促されますし、じんわりと温まれば汗も出やすくなりますよね。

②体を冷やさない!
冷たい飲み物、アイスクリーム、かき氷。よく冷やしたそうめん。暑い夏には魅力的ですが、ほどほどにしましょう。内臓が冷えて働きが鈍ると内湿が発生して、水分代謝が下がってしまいます。

また、冷房の使用もこれからさらに増えると思うので、ご注意を。冷えの自覚がある方は…冷房の効いた室内で座って過ごす場合には膝掛けをしながらなど、足元や腹部の保温対策が効果的です。

③飲み過ぎ注意!
この時期は、たくさん水分を摂っていても喉が渇いた感覚がしますよね。
冷たい飲み物をガブ飲みすると、余分に飲み過ぎてしまいます。温かいものを少しずつ飲むか、常温のお茶やお水がオススメです。ゆっくり飲むのもオススメです。

④旬のもの、香りの良い食材を積極的に取り入れよう!
旬の食材は、体に良い作用をしてくれます。下記に紹介する食材は、湿邪対策には最適!とも言えるものがたくさんあります。

*香りが胃腸の働きを活性化。余分な水分の排出を促す
→生姜、ネギ、三つ葉、ニラ、大葉(しそ)、山椒、レモン、ニンニク、唐辛子…など。

*利水作用。余分な熱の排出を促す。
→緑豆春雨、スイカ、メロン、アスパラガス、きゅうり、高菜、インゲン豆、はと麦、とうもろこし、セロリ、冬瓜…など。


唐辛子や、生姜は体を温める作用もありますね。発汗を促してくれます。

*脾胃を元気にする。
→米、棗、山芋、キャベツ、かぼちゃ…など

生野菜もよいですが、梅雨という、時期的なものも重ねて…加熱したり、温野菜サラダで摂取することをオススメいたします。

下弦の月を過ぎて新月に向かう今の時期は、排泄・排出にパワーが入ります。

今の月は、新月に向かって、欠けてゆくフェーズです

腎臓に月のパワーが宿ります。
キーワードは排泄、排出、デトックス。
たとえ、湿邪が溜まっていても、今から取り組めばきっとスッキリと流せるでしょう。

月よみ師のプロフィール

ばね 月よみ師
愛知県一宮市出身・在住。
毎月1〜3日必ず寝込むほどの、酷い生理痛に苦しんでいた事をきっかけに、月よみに出逢う。
自分自身の心と体にじっくり向き合うこと、そして、昨年夏に5センチ大あった子宮筋腫の摘出手術を経験する。
自身のブログの他、月よみwebマガジンでの執筆を行う。自らの体験を通して学んだ月のリズムや、心と体の気づきを中心に、季節感も大事にしながらの内容を発信し、好評を得ている。

保育学生だった頃から、子どもたちを対象にした読み聞かせボランティア活動に関わり10年。所属しているグループが、昨年度、一宮市より表彰をうける。
絵本の月の四元素分類を独自に研究中。

所持資格 : 月よみ師®️、保育士、介護福祉士。

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