明日は冬至。昼が一番短く、夜が一番長い、それだけではないハッピーなイベントなのです!!
冬至といえば・・・かぼちゃを食べて、ゆず風呂に入るといった日本に古くから伝わる風習をイメージされると思います。
しかしその意味をあなたはご存じでしょうか?
また、冬至とは昼間が短くて、夜が長くなるということですが、なぜ、そうなるのかおわかりですか?
北海道では6時間も昼の長さが違う!「冬至」とは?
冬至(12月21日ごろ。固定ではなく毎年変動します。ちなみに2017年は22日となります。)とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日で、日照時間が最も短くなります。
太陽の位置が1年で最も高くなる夏至(6月21日ごろ。同)と日照時間を比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があるのです。
天文学的な意味として
冬至は、現在の天文学では 地心における太陽中心の視黄経が270度となる瞬間と定義されています。
といってもわかりづらいと思いますので、下の図を見てみましょう。
この図は、太陽の周囲を地球が公転するイメージを描いたものですが、この公転運動のために、地球から見た太陽も動いて見えます(太陽から地球を見た場合のちょうど180度逆に見えるわけです)。
図の中に (270) といった具合に書かれた数字が、「地球から見た太陽の位置」を表しています。
この数字が最初に書いた「視黄経が270度」の270です。
地球から見て、この270度を示す線上に太陽が来た瞬間が冬至とされています。
太陽が生まれ変わる日、「一陽来復」。 あなたの運も上昇させましょう!
一陽来復って?
1年で最も日が短いということは、翌日から日が長くなっていくということ。そこで、冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえ、古くから世界各地で冬至の祝祭が盛大に行われていました。太陰太陽暦(いわゆる旧暦)では冬至が暦を計算する上での起点です。
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくると言われています。
陰が極まり再び陽にかえる日という意の一陽来復(いちようらいふく)といって、冬至を境に運が向いてくるとしています。
つまり、みんなが上昇運に転じる日なのです!
また一方で、冬至はクリスマスのルーツかもしれないと言われています。
クリスマスは、太陽の復活を祝う古代ヨーロッパの祝祭とキリストの生誕が結びついたもので、その年の冬至が12月25日だったため、諸説あったキリストの降臨日が12月25日になったといわれています。
理にかなった冬至の野菜「かぼちゃ」と果物「ゆず」
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれています。
にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん……など「ん」のつくものを運盛り といい、縁起をかついでいたのです。
運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵でもあり、土用の丑の日に「う」のつくものを食べて夏を乗りきるのに似ています。
また、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、「ん」には一陽来復の願いが込められているのです。
なぜ、かぼちゃを食べるの?
かぼちゃを漢字で書くと南瓜(なんきん)。つまり、運盛りのひとつであり、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しています。
また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的です。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあるのです。
冬至粥って?
かぼちゃなどの運盛りのほかにも、冬至の行事食には小豆(あずき)を使った冬至粥があります。
昔から小豆の赤は邪気を祓うと言われていますから、冬至粥で邪気を祓い、翌日からの運気を呼び込もうというわけです。
冬至に こんにゃく?
冬至にこんにゃくを食べる地方もありますが、これを「砂おろし」といい、こんにゃくを食べて体内にたまった砂を出すのです。
昔の人は、こんにゃくを「胃のほうき」「腸の砂おろし」と呼び、大晦日や節分、大掃除のあとなどに食べていたことの名残りでしょう。
なぜ柚子湯に入るの?
柚子(ゆず)=「融通」がきく、冬至=「湯治」。
こうした語呂合せから柚子湯に入ると思われていますが、もともとは運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)だと考えられています。
昔は毎日入浴しませんから一陽来復のために身を清めるのも道理で、現代でも新年や大切な儀式に際して入浴する風習があります。
冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもありました。端午の節句の菖蒲湯も同様です。
また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。
もちろん、柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があります。さらに、芳香によるリラックス効果もありますから、元気に冬を越すためにも大いに役立ちます。
柚子の効力を利用しましょう!
18日から新月(+)期に入っています。この時期は呼吸と、パーソナルスペースを意識してみましょう。
どうしても無意識に呼吸が浅くなっている人がほとんどです。
この時期は特に意識し、呼吸をしてみましょう!
お風呂に柚子を浮かべてその香りを嗅ぎ、リラックスしてみませんか?
ここではゆずの効能について、いくつかご紹介します。
リフレッシュ作用
ゆずのすっきりとした香りは、嫌なことを忘れさせてくれ、もう一度前向きにしてくれる香りです。
仕事や勉強で少し疲れてしまった時などに、この香りを嗅ぐことでもうひと頑張りすることが出来るでしょう。
何か相談したり、されたりする場合は、ゆずの香りベースでブレンドすれば、前向きな結果が出せるようになります。
この香りが苦手という人はあまりいないため、どんな場面でも使用しやすいのが大きなメリットです。
血行促進作用
余計な水分や、毒素を排出してくれる働きがあります。
女性の悩みのひとつである、セルライト対策や、むくみ予防にもおすすめできます。
この場合は、キャリアオイルに希釈をしてマッサージする方法が良いでしょう。
しかし、圧搾法のゆずだと刺激が強いため、ヒリヒリとした痛みを感じる事もあります。
出来れば水蒸気蒸留法のゆずを使用しましょう。
また、水蒸気蒸留法でも光毒性があるものも販売されているので、念のため使用する場合は夜のみにしましょう。
発汗作用
血行促進によって、体を温めてくれます。
冷え性の方にはとてもおすすめのエッセンシャルオイルです。
ゆず湯も、体が温まるとして行っていますが、エッセンシャルオイルでも可能なのです。
一人暮らしで、浴槽がない方などは、フットバスや手浴などでも効果的です。
防虫作用
虫除けとしても使いやすい香りです。
シトロネラやユーカリシトリオドラとブレンドするとさらに効果的でしょう。
ただし、肌に使用するのではなく、網戸などに吹きかけてコバエ対策、などで使いましょう。
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アロマオイルの使い方の注意点
・肌へ使用する場合は、水蒸気蒸留法のゆずを選びましょう
・光毒性があるので、肌に使用した後は日光にあたらないようにしてください
・柑橘系は酸化スピードが早いので、保管は気をつけましょう
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太陽暦では2017年はまだ、10日近くあります。
しかし、日本古来の自然での暦を採用した場合、冬至を元旦とみなし、パワーが強いという考え方があります。
冬至に新しい年が始まるとイメージしてもいいのではないでしょうか?
あなたのお近くの神社をお参りし、しーんと静まり返った中であなたの呼吸・鼓動を感じ、この1年の出来事に感謝の気持ちをもって、また、あなたのカラダとココロに感謝する。
そして、新しい年に向けての決意を宣言する。
そんな時間をもってみるのもよいのではないでしょうか?
2018年があなたにとってステキな1年となりますように・・・
2017年10月より月よみ執筆メンバーとなり、あなたに出逢えたことに感謝します。
2018年も月を日々の生活に取り入れてあなたのツキがアップできる情報をお届けしたいと思っています。来年もどうぞ、よろしくお願いします。