月よみ

自分のリズムが整う、自然を感じる月のこよみ『旧暦』

自然大好き!ナチュラルセラピスト
月よみ師の赤居実花です。

今日は、月を意識して、旧暦で生活すると、季節も体もしっくり来ますよ!というお話し。
で、「旧暦」って、何?って方、詳しくは知らないという人のために、
まず、『旧暦』の説明をしましょう。

旧暦を辞書で調べると
【旧暦】(きゅうれき)
1.旧制のこよみ。古い暦法。
2.1873年(明治6年)から採用された太陽暦(新暦)に対して、
それ以前に使用されていた太陰太陽暦の通称。
[岩波書店 広辞苑 第六版より]

日本は、辞書の説明の通り、明治6年(西暦1873年)に新暦に切り替わりました。
新暦とは、太陽暦の一種であるグレゴリオ暦に準じた暦で、現在私たちが使っているカレンダーの暦です。
それ以前の千年ほど、日本は、今のカレンダーとは違う暦を使っていました。
それが、旧暦=太陰暦です。(太陰=月)
時代とともに、いろいろな旧暦の割り出し法があったようですが、
ざっくり一言で説明すると、

太陽の動きを中心に作られた暦が新暦。
旧暦は、月のサイクルを基準に作られた暦ということです。

新月が常に一日(ついたち)

旧暦は、月の満ち欠けの周期を基準として作られた暦です。
新月の時が常に一日となり、新月から数えて、15日目
(計算により16日の時も)が満月になります。
月の満ち欠けのサイクル、言い方を変えれば、
月がぐるっと地球を一周するサイクルは、約29.5日ですから、
ん?じゃあ、1ヶ月は何日?
旧暦では、29日で終わる小の月と、30日で終わる大の月を組み合わせて一年としています。
(旧暦に31日はありません)
現在の新暦では、小の月と大の月は同じ月(2.4.6.9.11月ニシムクサムライが小の月)に固定されています。
でも旧暦では、小の月と大の月の組み合わせは、毎年異なっているんです。
月の動きは、必ずしも一定でないので、常に天体観測をして、新月の出現時刻を計算する必要があるからです。

ちなみに、余談ですが、旧暦を使っていた頃は、神事を司る人や、陰陽師など、
天文学や自然現象のデーターを膨大に分析し、天体観測をしながら、カレンダーを作っていました。
農作業も終わり、年末に近くなる頃に翌年の暦を計算して、カレンダーを出していたんですね。
庶民は年が開けるまで、来年の暦はわからなかったんです。
だから、「来年のことを言うと鬼が笑う」ということわざができたとか…

余談を言っている間に、計算をして、あれ?と、思われた方、鋭い!
地球が太陽の周りを回り、一周が1年。日にちで365日です。
旧暦は、1か月29.5日、それの12ヶ月は、354日です。
足りませんね。

バラバラに散りばめられる、調整の閏月

月の動きだけで、1年の計算をすると、季節はどんどんずれて行きます。
このずれを修正していくために、「閏の月(うるうの月)」を19年に7回(約3年に1回)入れて、調節しました。
もちろん、天文学や自然を観察し、長年の膨大なデーターから、
どの季節に「閏月」を持って来るかも、その時々で違ってきます。

閏月がある年は、1年が13ヶ月あることになるのですが、13月ではなく「閏の○月」と呼びました。
例えば、夏に閏8月が入ったとしたら?
その年は8月が2回あることになります。
夏が長く、残暑厳しい!秋の入りが遅い、と言うことです。
これも長年の観測とデーター分析により、「今年の閏月の入れる季節、間違えてました〜」
ってことは決してなかったようです。

この天体観測とデーター収集にその分析力で、季節のずれ込みなく、
暦が作られていたって、すごいと思いませんか?
農耕民族であり、四季がはっきりしている日本は、長年この旧暦で生活していました。

季節がずれる、現代の年中行事

さて、実際に、新暦の今のカレンダーで、季節の違和感を感じたことはないでしょうか?
実際に、現代のカレンダーの日付と旧暦の日付は、1ヶ月〜1ヶ月半ほどのズレがあります。

例えば今のカレンダーの3月3日は、ひな祭り「桃の節句」です。
でも、この3月3日に、桃の花はまだ咲いていません。
また、7月7日は、七夕です。
天の川を挟んで、織姫と彦星が1年に1回会うのが見えるはず…
でも、今のカレンダーでは、思いっきり梅雨時期で、星の一つも見えないことがしばしば…

しかし、月のサイクルと自然を合わせた旧暦でみると、
今年(2019年)の3月3日の旧暦は、今のカレンダーで、4月7日にあたります。
桃は花盛り!
7月7日はどうでしょう?
旧暦の7月7日は、今のカレンダーだと、8月7日になります。
梅雨はどの地域も開けて、夏の星が綺麗見える確率高し!
旧暦の5月5日、今の6月初めに柏餅の柏の葉はちょうど良い大きさに成長します。
「五月晴れ」は、旧暦6月の梅雨の切れ目の晴れた時のことを言う、などなど
旧暦と季節と行事はぴったりとあってきます。

自然と同調すると、自分のリズムが整う

旧暦に当てはめたら、季節も生活もしっくり来ることが何と多いことでしょう。
自然のリズムから生まれた暮らしは、私たちと自然をつなぎ、
人間が自然に沿った生き方をしていたことがよくわかります。
月の満ち欠けを暦として活用し、長年自然と生きて来た私たちのご先祖さま。

月の形を意識するだけでなく、月のサイクルによって作られた「旧暦」を知って暮らすと、
例えば、花の開花や衣替えなどの生活習慣、季節の野菜(旬)などが目に入って来るようになり、
「自然」が身近なものになって来ます。

月だけと対話するのではなく、月を含めた自然と対話することで、
自然の一部である人間の私たちは、体も心のリズムも整ってくるのです。

季節を肌で感じるためには、まず、
「旧暦カレンダー」を入手しましょう(笑)
年の初めに配られたり、売り出される「高島易断(高島暦)」にも旧暦が記され行事なども載っています。
携帯のアプリもいくつか出ています。
農業や俳句&和歌、お花やお茶をするかたは、必須アイテムですよね。

ちょうど、二日後の8月7日は、旧暦の7月7日、七夕です。
是非空を見上げて、美しい月や星を愛で、旧暦で季節を感じてみてください。

私が16年前に手に入れた、旧暦の本は「どうして?」の疑問を解きながら、
季節のお話しや、旧暦を取り入た生活の体験談など、盛りだくさん。
今は、文庫も出ているようです。

ライタープロフィール

赤居実花 月よみ師®
ナチュラルセラピスト

兵庫県出身
和歌山在住26年

ホメオパシー、ハーブ、フラワーエッセンス、心理カウンセリング、エネルギーワークなど、自然のもので人を健康に導く自然療法家として活動中。
「自然」が大好きで、自然に親しむ野外活動を始めて20年。
森の中で、皆を元気にする森林療法を始めて10年。
ホメオパスになって4年。
動植物などの「自然なもの」を使って、また自然の中で人を元気にします。
「自然に戻れば、身も心も健康になる!健康になると、自分らしく生きられる!」をモットーに活動を展開。
今後は「月の自然」も感じながら、皆が自分らしく生きられるよう、人を体も心も丸ごとコンサルしていきます。
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