月よみ

上弦の月の今日は肺と肝! 月の満ち欠けを利用した効果的な身体ケア

こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
今月から月よみwebの執筆をさせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。
私からは、月の満ち欠けによって影響を受ける臓器はどのような働きをしているのか? ということを東洋医学の考え方からお伝えしていきます。
そして、その時にやると良いセルフケアについてもお伝えしますので、月の満ち欠けに合わせた身体ケアをぜひ試してみてくださいね。

身体と月の関係とは?

女性の方は、自分の身体に月の影響を感じているという方も多いのではないでしょうか?
毎月くる生理は、「月経」「月のモノ」「月事」「月の障り」「月信」なんて言い方ををしたりもしますし、満月や新月の時に出産が多いというのも聞いたことがあると思います。

私は切迫早産で海のすぐ近くの病院に入院をしたことがあります。
夜になると静寂さの中に“月明り”と“波音”がクローズアップされ、波音に合わせて張りが強くなったり、弱くなったり、それに合わせて心も揺れる。
このまま産まれてしまったらどうしよう?
眠れぬ夜を過ごした日の朝、助産師さんに、「モニター見てると、張りがなかなか落ち着かないから、思わず今日の月は何だったかカレンダー見ちゃったよ~」と言われました。
「月の満ち欠けと陣痛の始まりとは関係がある」「満月の時は出産する人が多い」と、助産師さんは経験的に感じてらっしゃるようでした。
自然のリズムと身体のリズムは呼応しあうものだということを体験した出来事でした。

海の満ち潮や、引き潮が月の引力によるものだということはご存知ですよね。
人間の身体は約7割が水分を占めます。
人の身体の中の水分も、月の引力の影響を受けて、身体の中で満潮・干潮の状態が起こっているという風に考えられます。
血液のことを「血潮」と言ったり、初めての生理のことを「初潮」と言いますが、ここにも“潮”という漢字が登場しますね。
身体を表す漢字には、「月」が入っているものがたくさんありますし、
(肝、脾、肺、腎、骨、腹、肩、脇、腕、肘、胴、胸、肌、肋、脳、腸、膣、脚、膝etc…..)
どうも“月”は、身体と関係が深く、影響があるようです。
そして、月による地球への影響・身体への影響は、常に一定なのではなく、月が満ちたり欠けたり、見た目が変化するように、身体への影響の仕方もその時々で変化します。

夏の暑いときは、身体の熱を取るようなケアを。
冬の寒いときは、身体を温めるようなケアを。
というように、気候に合わせて身体ケアの方法を変えているという方は多いと思います。
そこに、月の満ち欠けに合わせた身体ケアもプラスすると、さらに体調を整えやすくなること間違いなしです。

今日の月は上弦。身体への影響は?

本日、11月22日13時45分に上弦の月となります。
「上弦の月」というのは、新月で月が全く見えない状態から、満月に向かって月が太っていく途中のちょうど月が半分の大きさ(半月)になったときのことを言います。
満月から新月に向かって月が痩せていく途中の半月は、下弦の月と言います。
・新月から上弦までの時期に月のエネルギーを受けやすい臓器は“肺”です。
・上弦から満月までの時期に月のエネルギーを受けやすい臓器は“肝”です。

肺は、言わずもなが呼吸を司っていますが
東洋医学的には、
・呼吸を通じて古くなって濁った“気”を吐きだし、新鮮な清い“気”を取り入れる。
・給水ポンプのように働き、全身に体液を巡らせる。
・他の臓器の働きを調整する。
ということをしています。

 肝は、
・気や血の流れを、のびやかに円滑にすみずみまでいきわたらせる。
・血の貯蔵庫となり、身体各部の血液量を調整する。
・“将軍の官”と呼ばれ、精神活動を支配し計画を実行する。身体活動を円滑に行わせたり、休息を指揮する。
ということをしています。

肺が弱ると、
咳が出たり、痰が絡んだり、手足が冷えたり、皮膚が乾燥したり、気分がふさぎ込みがちになります。

肝が弱ると、
シミやクマが出やすくなったり、生理痛がひどくなったり、寝ている時に足がつったり、爪がもろくなったり、目が疲れやすかったり、優柔不断になったりします。

月のエネルギーを受けやすいときに、その臓器が元気でしっかりと働ける状態の場合、エネルギーを良い方向に向けることができますが、弱っている時にたくさんのエネルギーを受けた場合、うまく処理しきれず、その臓器はますます疲れていき上手く働けなくなってしまいます。
月のエネルギーの影響を受けやすいときに、その臓器を労わりケアしてあげることで、月のパワーを良い方向に利用することができるでしょう。

今日やると良い身体ケア

上弦の月の今日は、月のエネルギーが肺に影響する時期と、肝に影響する時期のちょうど境目の日となりますので、肺の疲れを取ってあげるということと、肝がスムーズに働くようにということを意識してみましょう。
まず、肺です。

①部屋の空気を入れ替えて、深呼吸をし、たっぷりと清気(自然からのエネルギー)を吸い込みましょう。鼻から吸って、口から吐きます。
②肺経ラインの流れを良くしましょう。
※肺につながる経絡を気が巡る方向で軽く圧しながらさすり、経絡の流れを良くします。服の上からで構いません。

肺経のラインは、鎖骨の外側の少し下にある窪みから、腕の内側(親指側のライン)を肘に向かって進みます。
肘を曲げたときに出来るシワの親指側にある窪みを通り、手首、親指の付け根、と進み、最後は、親指の爪の外側まで行きます。
このラインの気の流れの向きは、鎖骨下から親指の方向に流れます。指の方からではなく、鎖骨下から指の方へ流れる向きでさすっていきましょう。
さすりたい方の腕と、反対側の手の手根部で、ゆっくり、ゆったりと身体を労わるようにさすってあげてください。左右それぞれ3回ずつやりましょう。

次は肝です。
①身体をめぐる血が浄化され、肝に戻ってきて貯蔵される時間帯は、AM1時~3時です。この時間にしっかりと熟睡できているかどうかが、肝の状態に影響します。
夜更かしせずに、夜はしっかりと眠りましょう。
②肝経のラインの流れを良くしましょう。
肝経のラインは、足の親指の爪の人差し側から、足の親指と人差し指の間にある窪みを通り、足の甲を足首まで進みます。内くるぶしをとおり、下腿の骨のすぐ下のラインを膝まで行き、太ももの内側を進み鼡径部を通り、乳頭から真っ直ぐ下がったラインで肋骨と当たるところまでお腹を進みます。

全体の巡りを良くすることが目的のため、細かく正確な場所を探す必要はありません。
あぐらの状態で、足と同側の手で使い、足の指から内くるぶしまでは、4本の指で。足首から上は、手の手根部で大きく広く圧しながらさする感じでやってみましょう。
ゆるやかな気持ちで、身体を労るように、自分が心地よいと思う圧でさすってみてください。
左右それぞれ3回ずつやりましょう。

さきほど述べた弱っている時の症状で、何か当てはまる症状がある方は、その臓器を重点的にケアしてあげましょう。
症状がない方も、その臓器に意識を向けて労わってあげることで、ますます力を発揮することができますので、ぜひやってみてくださいね。

最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また次回お会いできますことを楽しみにしております。
小林怜子でした。

ライタープロフィール

小林怜子
"はり師・きゅう師歴20年。月よみ師®。2児の母。

整形外科クリニックや総合病院のリハビリ室に鍼灸師として勤務し、延べ1万人以上の患者さん達と接し、我が子の喘息・アトピー、実母の癌闘病とも向き合ってきた中で、
「元気な時から自分の心と身体に気を配り、体調の変化に気付ける人を増やしたい」という想いを持ちました。

自身の切迫早産の経験から、月の満ち欠けと人の心身の関係をより深く学びたいと思っていた時に出会った“月よみ”を利用し、情報発信をしていきたいと思っています。

2015年、1人1人の患者さんとじっくり向き合いたいと想い独立し、こばやし鍼灸院開院。
心と身体の滞りを取り除くことで、痛みや症状が取れるだけでなく、その後の人生が豊かになっていくことを目指した施術を提供しています。"
Return Top