月よみ

もうひとつの月の宿 インド占星術のナクシャトラが伝える月のメッセージ:アールドラの月

こんにちは。月よみ師®でアーユルヴェーダヒーリングコンサルタント、Sahra(サーラ)です。

月よみWEBでは月よみとインド占星術を組み合わせた情報を発信しています。

前回は、11月30日の満月の位置にあたるナクシャトラ、
ローヒニ(牡牛座 10度00分~23度20分)
についてお話しました。

今回は、本日からちょうど一週間後
12月30日の満月の位置にあたるナクシャトラ、
アールドラについてのお話です。

アールドラ Ardra
双子座6度40分~20度00分
支配神:嵐の神ルドラ(シヴァ神の一形態)
象徴:涙

嵐と涙で浄化がテーマの月の宿。今年の終わりにやってくる浄化の満月のお話です。

ナクシャトラについては、こちらでも説明しています。
参考になさってくださいね。
https://tsukiyomi-magazine.com/2020/01/18/post-14139/

嵐の神ルドラ

アールドラの支配神は嵐の神ルドラ。
ルドラは破壊や分解を支配する神です。
破壊の神ルドラの誕生には創造の神ブラフマーが関係しています。

ルドラの誕生物語にはいくつかのバージョンがあるそうですが、そのひとつをご紹介しますね。

ブラフマー神が宇宙の主なパーツを作り終えると、次に、そこに住まわせる人を作ろうと考えました。
そこで、まず4人の完璧な人を作り、そこに住むようにと命じました。ところが、とても純粋な精神の持ち主として誕生した4人は、精神的な世界を好み、物質的な世界で働くことには興味がなかったため、ブラフマー神の命令に従いませんでした。
自分が作った最初の子供たちが自分の命令に従わないことにブラフマー神は腹を立てました。が、一方で、彼らが命令に従わない理由も理解できました。
いうことを聞かない子供たちにイライラしながらも、子供たちの言い分もわかるからその怒りをぶつけられない。ブラフマー神は持て行き場のない怒りを抱えてしまいます。こみ上げる自分の怒りをなんとか抑えようと努力を続けますが、とうとう眉間にたまりにたまった怒りが爆発し、額から紫色をして大声で泣き叫びぶ子どもが飛び出しました。これがルドラ神です。

この後にさらにお話は続きますが、とりあえずはここまでがルドラ神の誕生の最初のお話になります。
ルドラ神はブラフマー神のもつ創造への強い欲求・願望が満たされないことへの不満やイライラから生み出された神さまなのです。

ルドラ神の誕生のお話は、何かを創造するという行為にの前には、思い通りにならないことへの不満やイライラいがつきものということを私たちに教えてくれているのです。

何か新しい物を作りたいとか、何か目標があって、その目標をなんとか達成したいという場合には、その前の段階では、葛藤があったり、産みの苦しみがあったり、時には障害があってそれを乗り越えなければならなかったりします。

何かを作り出すこと、産みだすことは、決して簡単なことではなく、そうしたさまざまな乗り越えなければならない体験を経た先にこそ勝ち取れるもの。そんなことをアールドラの月が私たちに教えてくれているのです。

シンボルは涙

アールドラのシンボルのひとつは涙。
涙から思い浮かべるのは悲しみでしょうか?一方で、涙は洗い流すという働きから浄化ともうけとれます。涙を流した後は、目の汚れが洗い流され、より澄んだ目で世界をみることができます。そうしたことから、涙は浄化を表すともされています。

涙というシンボルは先に登場した嵐の神ルドラとも関係しています。
ルドラ神は破壊の神です。人々の無知や罪など汚れてしまったものすべてを破壊して、消し去る神さま。その破壊は嵐に象徴されるように激しいものですが、すべて洗い流された先には浄化された世界が残ります。

失ったものに涙を流すことになっても、その先には、新しい世界があり、そこは流した涙で潤された豊かな世界が広がっているということなのです。

この世界には創造だけでなく必ず破壊があります。破壊がなければ、世界は変化しないからです。新しいもの、これまでと違うものを生み出すためには、一度何かを壊さなければならないということが起こります。それは試練であり悲しみをともなうものだったりします。けれど、その悲しみを乗り越えた先にこそ、新しい世界が開けることをこの涙というシンボルが私たちに気づかせてくれています。

今年最後の満月

2020年最後の満月です。
ここまでお話したアールドラがもつエネルギーは、今年最後の満月を通して私たちに降り注ぎ、この一年を振り返るきっかけを与えてくれています。

コロナで右往左往した一年でした。コロナはまさにルドラ神に象徴されるように世界に嵐を巻き起こし、これまで人々が長い年月をかけて作り上げ、あたり前だと思っていた世界をたった一年で吹き飛ばしてしまったように見えます。

そして、どれだけたくさんの涙が流されたでしょう。大切な人を失った人、生きがいを感じて取り組んでいた仕事を取り上げられた人、思い出作りの機会を取り上げられた子供たち、様々な場所で、様々な形で、何かを失った一年でもあったと思います。

それでも、このアールドラの月は、嵐の先に、涙の先に、新しい豊かな世界があることを伝えてくれています。
試練や悲しみを乗り越えた人は強いです。今は耐え忍ぶことしかできなくても、必ず嵐は過ぎ去っていきます。そして、嵐の後には澄んだ空が待っています。
来週30日の満月はその澄んだ空に思いを馳せてお過ごしください。
そして、できれば、今大変な状況にある人達への思いやりとお互いがこの困難を乗り越えられるようにとの祈りの気持ちも忘れずに過ごして頂ければと思います。

※参考文献
こちらの記事は以下の書籍を参考にしています。
書籍:
LIGHT ON LIFE by Hart de Fouw & Robert Svoboda
THE NAKSHATRAS by Komilla Sutton
27 STARS, 27 GODS by Vic DiCara (Vraja Kishor das)

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ライタープロフィール

Sahra(サーラ)月よみ師
大阪府在住 アラフィフおひとりさま女子
アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント

妹の難病発症や自身の病気の経験から自然療法に興味をもち、
ふとした出会いでアーユルヴェーダセラピストを目指すことに。

宇宙のリズムに合わせて生きることが、心と体の健康につながることを
アーユルヴェーダを通して学ぶうちに、
アーユルヴェーダではもちろんのこと、
女性の体のリズムやインド占星術でも大切な存在である
”月”に心惹かれ、月よみ師に。

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ブログ:アーユルヴェーダ活用ミュージアム
https://ameblo.jp/akatsukiakasha/
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