月よみ

下弦の月から新月までは腎臓!~月の満ち欠けを利用した効果的なケア~

こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
今月も、月の満ち欠けによって影響を受ける臓器はどのような働きをしているのか? を、東洋医学の考え方からお伝えしていきます。
そのときにやると良いセルフケアについてもお伝えしますので、月の満ち欠けに合わせたより効果的な身体ケアを、ぜひ試してみてくださいね。

1月6日から新月(-)期。身体への影響は?

満月から新月(月が全く見えない状態)に向かって、どんどんと月が痩せていき、ちょうど半月の状態になった月を“下弦の月”と言います。
その下弦の月から新月になるまでの期間のことを、新月(-)期と言います。

1月6日(水)18時37分 下弦の月となります。
1月13日(水)14時00分 新月となります。
この間の期間が新月(-)期です。

新月(-)期に、月からのエネルギーを受けやすい臓器は、腎臓です。
(東洋医学的な解説の部分は、「腎」と表記していきます)

今、季節は冬ですが、東洋医学では、冬と腎は相応していて冬に腎を養生することが大切と考えます。
ちょうど冬の間の新月(-)期、腎を労わりケアしてあげるのに最適なときです。

みなさんは、お正月のおせち料理は食べましたか?
最近は、おせちは食べないという方もいるかもしれません。
黒豆、胡桃、ゴマ、昆布、栗は、腎を補う食材なのですが、黒豆・ごまめ(田作り)・昆布巻・栗きんとん、お節料理に入ってますね!
日本人は昔から、四季を感じ、その季節に食べると身体の養生になる食材を、適切なときに食していたのですね。

えー、私おせち食べてないよ~! という方も、最後に、腎の養生・身体ケアをお伝えしますので、ご安心ください!
おせち料理を食べたよ! 黒い食材(腎を補います)もよく食べるよ! という方も、ツボ押しでの腎ケアも試してくださいね。

それでは、ここから
腎臓の働きと、腎の役割、腎が弱るとどんな症状が出るのか? をお伝えします。 

腎臓の働き・腎が弱った時の症状は?

 みなさんが頭に浮かぶ腎臓の働きは、何ですか?
「おしっこを作るところ!」というのは、すぐに思いつくかもしれません。
尿は、腎臓で血液をろ過して、老廃物や余分な水分や塩分を取り出して作られたものです。
腎臓は排出をする臓器、というイメージしかないかもしれません。

東洋医学的には、腎は、全身の水分代謝を調整する働きだけではなく、生命力・成長・生殖力の源である“精(せい)”【人間が生きるために必要なエネルギー】を貯蔵している場所です。
人は、親から受け継いだ“精”を、腎に内蔵して生まれてきます。
生きるためのエネルギーとして“精”を使います。当たり前ですが、使うと減ります。
エネルギーがなくなってしまうと“生きる”ことができなくなってしまいますので、食べたり飲んだりして飲食物の栄養や水分で“精”を作り、腎に補充していきます。

腎で活性化された“精”のことを、「元気」といいます。

そう、「元気」です。

「元気」て何? と深く考えたことはなくても、「元気」という言葉は、健康なとき・気分が上向きなとき・生命力が旺盛なときを表す言葉として、日常的によく使っておられるかと思います。
 “元気”は生命活動の原動力となるもので、食欲・性欲・そのほか生きようとする欲求をもたらし、経絡(ツボを繋いだルート)を介して全身をめぐり、身体に活力を与えます。

人間は、腎の働きが盛んになるにつれて、成長をしていき、生殖能力が生まれます。

腎の精が充実していれば、
・元気が盛んで、活動的。
・病気になりにくい。
・根気がいる作業をやりとおす力が出る。
・身体が温かい。
・骨、歯が丈夫。
・髪は黒々とつややか。
・耳は良く聞こえる。

腎が衰えると、
・元気がなくなり、活動が低下する。
・気持ちばかりが焦って行動が伴わない。
・病気にかかりやすく、治りにくい。
・身体が冷える。
・生殖能力が低下する。妊娠しにくい。
・さまざまな老化現象がでる(衰える、骨がもろくなる、腰が曲がる、白髪、脱毛、耳が遠くなる等)
・むくみ、尿が出なくなる頻尿、下痢など、水分調整がうまくいかなくなる。
・顔色がくすみ、黒っぽくなる。
 以上のような状態になります。

身体の冷えは、腎を疲れさせて弱めてしまうことに繋がります。
冬の寒い時期は、腎に負担をかけ、エネルギーも消耗しやすいです。

新月(-)期には、腎臓に月のエネルギーが入りやすいので、この寒い時期の新月(-)期は、しっかりと腎臓ケアを行っていきましょう!

1月6日から新月(-)期にやると良い身体ケアは?

 ①とにかく冷やさない。
防寒対策をして、身体を冷やすような食材は食べることは避けましょう。
暖かい太陽の光を浴びることも良いでしょう。
東洋医学的には腎は耳と繋がっているので、耳を温めるのも補腎となります。

②腎は水分バランスの調整をしています。
乾燥しがちな冬は特に、水分補給をすることや、トイレを我慢しないことを意識的に行い、腎の負担をできるだけ軽くしてあげましょう。

③足少陰腎経(あししょういんじんけい)のツボ押しをして、腎臓にいく経絡(ツボのライン)の流れを良くしましょう。

1、湧泉(ゆうせん):足の裏、かかとの方から足の指のほうに、指を滑らせていって、指のとまるところ。2、然谷(ねんこく):足の親指の付け根のところから、足の側面を骨に沿って、かかとの方に指を滑らせていって、骨にあたって止まるところ。
3、太谿(たいけい):内くるぶしと、アキレス腱の間の、ちょうど真ん中。
4、復溜(ふくりゅう):太谿から、自分の指3本分上に上がった高さで、アキレス腱に沿ったすぐ前。
5、陰谷(いんこく):膝関節の内側を、膝裏の方に指を滑らせていったときに、触れる2つのスジの間。

腎臓への巡りをよくすることと、自分の身体と対話することを目的としています。
正確な場所がわからなくても、その辺りというアバウトな感じで構いません。
図は右足のみですが、左右どちらもやってみましょう。
自分が心地よい強さで3秒間押して、ゆっくりと力を抜く、という風に、1から5の順番通りに押してください。
腎経のラインは、足裏から脚の内側を通ってお腹~胸へ向かって流れていきます。流れに逆らわず、流れの方向の順番で押していきましょう。 

 5つのツボの中で
・特に痛かったツボ
・特に心地よかったツボ
は、ありましたか? 

もし気になるツボがあった方は、そのツボを重点的に押してみましょう(3秒押して力を抜くを3回繰り返す)。

ドラックストアなどで売ってる台座の付いたお灸(せんねん灸など)をすると更に効果大です。

お灸をする場合は、全部のツボではなく、ご自身の押した時の感覚で、必要と感じた(心地よかったり、痛かったりした)ツボを1~2カ所(左右合わせると最大4カ所)選んでくださいね。

特に気になるツボがなかった方、全部気持ちよかったよ~という方は、1から5の順番の指圧を3回繰り返しましょう。
腎を労わりケアをしてあげることで、しっかりと元気を補充して、このコロナ禍を乗り切っていきましょうね!

今回も最後までお読み頂きありがとうございます。
それでは、また来月お会いできますことを楽しみにしております。
小林怜子でした。

ライタープロフィール

小林怜子 月よみ師
"はり師・きゅう師歴20年。月よみ師®。2児の母。

整形外科クリニックや総合病院のリハビリ室に鍼灸師として勤務し、延べ1万人以上の患者さん達と接し、我が子の喘息・アトピー、実母の癌闘病とも向き合ってきた中で、
「元気な時から自分の心と身体に気を配り、体調の変化に気付ける人を増やしたい」という想いを持ちました。

自身の切迫早産の経験から、月の満ち欠けと人の心身の関係をより深く学びたいと思っていた時に出会った“月よみ”を利用し、情報発信をしていきたいと思っています。

2015年、1人1人の患者さんとじっくり向き合いたいと想い独立し、こばやし鍼灸院開院。
心と身体の滞りを取り除くことで、痛みや症状が取れるだけでなく、その後の人生が豊かになっていくことを目指した施術を提供しています。"
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