もうひとつの月の宿 インド占星術のナクシャトラが伝える月のメッセージ:ウッタラ・アーシャーダ

こんにちは。月よみ師でアーユルヴェーダヒーリングコンサルタント Sahra(サーラ)です。

月よみWEBでは月よみとインド占星術を組み合わせた情報を発信しています。

前回は、
アールドラ(双子座6度40分~20度00分)
についてお話しました。
今回は、13日の新月のナクシャトラにあたる
ウッタラ・アーシャーダ(射手座26度40分~山羊座10度00分)
についてのお話です。

ウッタラ・アーシャーダのお話に入る前に、インド占星術に使われているサンスクリット語についての豆知識。

インド占星術の本来の名前は、Jyotish(ジョーティシュ)あるいは Jyotisha(ジョーティシャ)です。
Jyoti は光という意味なので、ジョーティシュは「光の科学」という意味になります。
この光というのは、太陽や月、惑星など天空の光のこと。インド占星術とは天空に輝く星々の科学なのです。
そして、天空の光は私たちの人生を照らす光。出生図(チャート)の読み解きはその光をお伝えすることだと思っています。

では、今回ご紹介するナクシャトラに移りましょう。
ウッタラ・アーシャーダ Uttra Ashadha
射手座26度40分~山羊座10度00分
支配神:ダルマ(正義)と女神ヴィシュワー(普遍)との間に生まれた10人の息子たち=ヴィシュワデーヴァ
象徴:象の牙

ナクシャトラとは?については、こちらでも説明しています。
参考になさってくださいね。
https://tsukiyomi-magazine.com/2020/01/18/post-14139/

支配神はすべての神々

ウッタラ・アーシャーダの支配神はヴィシュワデーヴァ。これは正義と普遍を司る神々から生まれた10人の息子を総括した名前で、訳すと「すべての神々」といった意味になります。

この10人にはそれぞれ名前があり、それを訳すとそのおおよその意味は、善・真理・意志・力・熟練・時・願望・祖先(原型)・輝き・頂点(絶頂)になるそうです。

ここにある10の資質がウッタラ・アーシャーダにはあるということになるので、生まれたときのチャートで月がこの位置にある人は、古典書には、「道徳的な規則を熟知し、感謝の気持ちにあふれ、多くの友人があり、受けた恩は返し、一般に人に好かれる」と書かれています。

ヴィシュワデーヴァが備えているこの10の資質。どれも人が何かを成し遂げようとするときに備えていたい資質です。

善:善い事を知ることで善い行いができます
真理:物事の本質、本当のことがわかっていれば、正しい選択ができます
意志:しっかりとした意志をもっていれば望む道を進むことができます
力:何かを成し遂げるためには体力・精神力が必要ですね
熟練:慣れて手際よく上手にできるようになることで成し遂げられるものは多いです
時:なすべき正しいタイミングを心得ていることは大切
願望:心が願うもの、望みがあることがすべての原動力になります
祖先(原型):根本にあるものを知り、起源となるものを持つことが基盤をつくります
輝き:輝きは自分を輝かせるだけでなく、周囲をも照らします
頂点:なすべきことは一番高いところへの到達。そこを目指すということですね。

実はウッタラ・アーシャーダには「無敵・最後の勝利者」という意味があります。それは、こうした資質を備えることで、「成功が約束される」ということにつながるからとされています。

そして、この10の資質を備えるヴィシュワデーヴァが支配するウッタラ・アーシャーダには、これらの大切な資質が蓄えられているという風にとらえることができます。
そのため、月がウッタラ・アーシャーダに入ったときには、私たちを成功へと導く助けとなる10の資質にスポットライトがあたり、私たちにその大切さを思い出させるタイミングともなります。

逆に言うと、ウッタラ・アーシャーダに月が入ったときは、その10の資質の恩恵が受けられるので、新しいことを始めるのによいタイミングとなります。
善や真理、意志や力といった成功には欠かせない資質が蓄えられているこの宿に月が入ることで、私たちがこれらの資質を最大限に活用し、私たち自身がもっている力を100%以上のものにパワーアップして発揮できるようになるのです。

ウッタラ・アーシャーダの月では、ヴィシュワデーヴァの10の資質をぜひ思い起こしてみてください。
この10の資質を身に着ければ無敵になれるはずですよ。

象徴:象の牙

象の牙は障害となるものを取り除き人々を成功に導く神様ガネーシャとつながりがあります。

ガネーシャは象の頭を持つ神様。2本の牙のうちひとつが折れていること、ご存知でしたでしょうか?
なぜ牙が1本なのかという神話はいくつかあるのですが、そのうちのひとつに、叙事詩の口述筆記に使ったというものがあります。

聖者に叙事詩の筆記を依頼されたガネーシャは持っていたペンが筆記の途中で折れたので、筆記を中断しないために、自分の牙を折って書き続けたというもの。

ガネーシャ神は障害を取り除く神様でもあり、人々の希望をかなえ、成功を約束する神様でもあります。障害となる出来事があっても、あきらめずに最後までやり通すこのエピソードは、まさにガネーシャ神そのものを象徴するものです。

ウッタラ・アーシャーダには新しい事業が成功することやそれが永遠に続くなどの意味もありますが、それはこのガネーシャ神との関係から生まれたとも言えます。

また象の牙はとても鋭く強く、どんなものでも貫きとおします。ここには、物質的なことも精神的なことも含まれます。どちらの場合もキーワードは「貫く」です。

ウッタラ・アーシャーダの月のシンボルとなっている象の牙は、物質的なものも、精神的なものもどちらも貫く力を象徴しています。そして、志を貫くためには努力や決意、意志力も必要なことを私たちに知らせてくれているのです。

新月からの新たなスタート

13日、新年最初の新月は、何かを始めるのに適したウッタラ・アーシャーダの月です。

新しい年の初めは、それぞれ今年の抱負を胸に抱いてスタートする方が多いと思います。今年こそは〇〇をやりとげようという大きな目標に始まって、〇〇を日課にしようとか、今年こそは〇〇をやめようとか、日々の習慣についても新しいことを身に着けようと心に決めた方も多いはず。
ところが、それが、一週間もするとなかなか思ったように物事が進まなかったり、習慣にしようと思っていたことが続かなくなったりということが早くも起こったりするものです。
あぁ、今年もうまくいかないかも、、、と思い始めた方は、13日の新月は再チャレンジのチャンスです。

新月はそもそも何かを始めるのにベストなタイミング。
そこに、無敵という名のナクシャトラ、ウッタラ・アーシャーダの月です。10の成功への資質を備え、ガネーシャ神の力添えもあり、まさに天のサポートが期待できる月の宿。

長く続けたい習慣に関することをこの日に始めるのはもちろんのこと、新しい活動をこの日から始めるのもよいですし、新しい計画や企画を立てることなどにも最適な日です。
ここで始めたことは、少々の困難や障害にも負けずに貫きとおすことができますよ。
年明け早々始めたことがなんとなく上手くいかなくてめげちゃった方も、ぜひこのタイミングで再チャレンジしてみてくださいね。

最後になりましたが、今後もインド占星術の月の宿:ナクシャトラについてご紹介していきます。
今年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

※参考文献
こちらの記事は以下の書籍を参考にしています。
書籍:
LIGHT ON LIFE by Hart de Fouw & Robert Svoboda
THE NAKSHATRAS by Komilla Sutton
27 STARS, 27 GODS by Vic DiCara (Vraja Kishor das)

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月よみ師のプロフィール

Sahra(サーラ)月よみ師
大阪府在住 アラフィフおひとりさま女子
アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント

妹の難病発症や自身の病気の経験から自然療法に興味をもち、
ふとした出会いでアーユルヴェーダセラピストを目指すことに。

宇宙のリズムに合わせて生きることが、心と体の健康につながることを
アーユルヴェーダを通して学ぶうちに、
アーユルヴェーダではもちろんのこと、
女性の体のリズムやインド占星術でも大切な存在である
”月”に心惹かれ、月よみ師に。

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