月よみ

新月から上弦の月までは肺! ~月の満ち欠けを利用した効果的なケア~

こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
今月も、月の満ち欠けによって影響を受ける臓器はどのような働きをしているのか? を東洋医学の考え方からお伝えしていきます。
そのときにやると良いセルフケアについてもお伝えしますので、月の満ち欠けに合わせたより効果的な身体ケアを、ぜひ試してみてくださいね。

4月12日から新月(+)期。身体への影響は?

新月(月が全く見えない状態)から、どんどんと月が太っていき、ちょうど半月の状態になった月を“上弦の月“と言います。

4月12日11時31分 新月となります。
4月20日15時59分 上弦の月となります。
この新月から上弦の月までの期間が、新月(+)期です。

新月(+)期に、月からのエネルギーを受けやすい臓器は、肺です。

ヨーグルトのコマーシャルで、腸内環境を整えると風邪予防になるというのを見たことがあるでしょうか?
東洋医学では、肺と大腸は表と裏の関係と考えるので、腸内環境(大腸)を整えることが、肺を整えるということに繋がります。ですので、大腸を整えると風邪を引きにくくなるのです。

また、今の季節は花粉症でつらい思いをされている方も多いと思いますが、アレルギーの改善に腸内環境を改善しましょう、という話も聞かれたことがあると思います。
肺は大腸とともに免疫力を司るので、肺が弱ると身体の防衛機能が落ち、アトピーや花粉症にも関係してきます。

肺に月のエネルギーが入るこの期間、お月様の力も借りて、積極的に肺のケアをやってみましょう。

肺の働き・肺が弱ったときの症状は?

“肺”の働きは何? と考えたとき、すぐに思い浮かぶのは“呼吸”ですよね。
肺は、呼吸を通じて体内に酸素を取り入れます。

東洋医学的表現でいうと、
「呼吸を通じて“天の陽気”を体内に取り入れる」ということをしています。
天の陽気と聞くと、なにそれ? と思うかもしれませんが、“空気”は、“空”の“気”と書きますよね。
つまり、呼吸で空気を吸っている=呼吸で天の陽気(酸素)を吸っているということです。
この天の陽気と、地の陰気(飲食物から得た気)が合わさって、体内でさまざまな働きをする“気”となるのですが、その“気”を肺は司っています。

肺は、呼吸を通じて、古く濁った“気”を吐き出し、新鮮で清い“気”を取り入れます。

肺=呼吸と考えると、肺が関わるのは“空気”だけなイメージかもしれませんが、肺は体内にある“水”を動かすという働きもあります。
肺が、給水ポンプのように働き、全身に体液を巡らせ、余分な水分を汗として排出したり、腎臓に送ったりということをしています。

肺は心臓を補佐して働き、他の臓器や器官の働きを調整して、気や血を全身に巡らせます。

肺が弱ると、
・気力がなくなる。
・しゃべるのがおっくうになる。
・倦怠感を感じる。
・息がとぎれとぎれになる。呼吸が荒くなる。
・咳がでる。
・痰がたまる。
・皮膚が乾燥する。湿疹ができる。かゆみがでる。
・むくむ(特に上半身)。
・鼻が詰まったり、乾いたり、鼻水が出たりする。
・匂いがわからなくなる。
・手足の先が冷える。
・肩こりがひどくなる。
・落ち込んだりふさぎ込みがちになる。
・便秘になる。

以上のような状態になります。

呼吸器系の症状だけでなく、さまざまなところに影響してきますね。
良い状態を保てるように、さっそく具体的な肺のケア方法をお伝えしましょう。

4月12日からの新月(+)期にやると良い身体ケアは?

① 深呼吸をする。
自然界から、清い気をたっぷりと吸って体内に取り込みましょう。

このとき、鼻呼吸をすることがポイントです。
鼻から吸い込んだ外気は、鼻毛・鼻粘膜・繊毛(粘膜に付いている細かい毛)がフィルターとなって、汚れ(ほこり)や細菌などを防いでくれます。
また、鼻の奥で空気が加湿されて温められ、肺にとって良い状態にしてから肺へ届けられます。

口呼吸の場合は、このようなフィルター機能はなく、ダイレクトにそのまま肺に届いてしまいます。
口呼吸は鼻呼吸に比べて、身体への酸素供給量が18%も低下するという研究結果もあるようです。

同じ呼吸をするにしても、鼻から吸うのと口から吸うのでは大きな違いがあるのです。鼻呼吸を意識してみてくださいね。

② 手太陰肺経のツボを押して、肺に関係する経絡(ツボのルート)の流れを良くしましょう。

1. 少商(しょうしょう):親指の爪の付け根、外側(親指側)
2. 魚際(ぎょさい):手の親指側の側面を、親指の付け根の盛り上がっている骨から、手首の方に向かって滑らせていって骨に当たってとまるところの、ちょうど真ん中。
3. 太淵(たいえん):手関節内側のシワの親指側の端で、動脈の拍動をかんじるところ。
4. 経渠(けいきょ):手関節の内側のシワの親指側の端から親指1本分上。動脈の拍動の感じるところ。
5. 尺沢(しゃくたく):肘の内側のシワの上で、2つさわれる筋肉のスジの親指側のスジの親指側。

肺への巡りをよくすることと、自分の身体と対話することを目的としています。
正確な場所がわからなくても、そのあたりというアバウトな感じでもかまいません。
図は右手のみですが、左右どちらもやってみましょう。

自分が心地良い強さで3秒間押して、ゆっくりと力を抜く、という風に、1から5の順番通りに押してください。
肺経のラインは、親指から脇の方へ向かって流れていきます。流れに逆らわずに、流れの方向の順番で押していきましょう。

5つのツボの中で
・特に痛かったツボ
・特に心地良かったツボ
は、ありましたか?

もし気になるツボがあった場合は、そのツボを重点的に押して見ましょう。(7秒押して力を抜くを3回繰り返す)

ドラックストアなどで売っている台座の付いたお灸(せんねん灸など)をすると更に効果大です。

お灸をする場合は、図のツボ全部ではなく、ご自身の押した時の感覚で、必要と感じた(心地良かったり、痛かったりした)ツボを1~2カ所(左右合わせると最大4カ所)選んでください。
特に気になるツボがなかった方、全部気持ち良かったよ~という方は、1から5の順番の指圧を3回繰り返しましょう。

花粉やら、コロナやら、何かと気になるものが飛び交っている今、肺ケアをして免疫機能をアップし、身体の防衛能力を強化しておきましょう!

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、また来月お会いできますことを楽しみにしております。
小林怜子でした。

ライタープロフィール

小林怜子 月よみ師
"はり師・きゅう師歴20年。月よみ師®。2児の母。

整形外科クリニックや総合病院のリハビリ室に鍼灸師として勤務し、延べ1万人以上の患者さん達と接し、我が子の喘息・アトピー、実母の癌闘病とも向き合ってきた中で、
「元気な時から自分の心と身体に気を配り、体調の変化に気付ける人を増やしたい」という想いを持ちました。

自身の切迫早産の経験から、月の満ち欠けと人の心身の関係をより深く学びたいと思っていた時に出会った“月よみ”を利用し、情報発信をしていきたいと思っています。

2015年、1人1人の患者さんとじっくり向き合いたいと想い独立し、こばやし鍼灸院開院。
心と身体の滞りを取り除くことで、痛みや症状が取れるだけでなく、その後の人生が豊かになっていくことを目指した施術を提供しています。"
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