月よみ

もうひとつの月の宿 インド占星術のナクシャトラが伝える月のメッセージ:ムリガシラ

こんにちは。月よみ師でアーユルヴェーダヒーリングコンサルタント Sahra(サーラ)です。

月よみWEBでは月よみとインド占星術を組み合わせた情報を発信しています。

前回は、5月26日の満月のナクシャトラ
アヌラーダ(蠍座03度20分~蠍座16度40分)
についてお話しました。

今回は、先日6月10日新月のナクシャトラ、
ムリガシラについてのお話です。

ムリガシラ Mrigashira
牡牛座23度20分~双子座6度40分
支配神:月の神 ソーマ
象徴:鹿の頭

ナクシャトラについては、こちらでも説明しています。
参考になさってくださいね。
https://tsukiyomi-magazine.com/2020/01/18/post-14139/

月と秘薬

ムリガシラの支配神は月の神ソーマです。
月の神は主にチャンドラと呼ばれますが、ムリガシラの支配神の場合、ソーマという名称が使われます。

ソーマとは、不死の秘薬のことで、活力の元となる液体です。
もともとはラサと呼ばれる植物から抽出された液体とその液体を神格化したものをソーマと呼んでいましたが、やがて、月の神チャンドラに代わる名前として使われるようになりました。

月自身がソーマなわけですが、神話では月がソーマを保管しているというようにとらえられています。

神々だけが飲むことのできるソーマ。満月のときには月はソーマで満たされ、神々が徐々に飲み干していくために、月は欠けていき、やがて新月の時にはソーマが一旦空になる。これが月の満ち欠けの理由だとか。

秘薬ソーマは心を満たし、養い、心が正しく働くための力を強めてくれるものです。
そんなソーマが蓄えられている場所が月なので、月は心の有り様を反映していると言われているのです。

月の神ソーマによって心が満たされる状態が生みだされるのが、ムリガシラとうナクシャトラです。

ですので、ムリガシラに月があるときは、これから自分が力を注ぎたいと思っている活動などに注目してみるとよいようです。スポットライトがあたるように、月のパワーが注がれ、活力を与えてくれます。

もうひとつ。
ソーマは不死の秘薬ですから、生命の源です。
その中には、幸福や至福の喜びなどのエッセンスが詰まっています。

人はついつい外に秘薬を求めてしまいます。
けれど、秘薬は月にあり、月は心とつながっているということは、
人が追い求める秘薬は、結局のところ、心の内にあるということになります。

月の神ソーマは、深層意識にもつながり、深い叡智や本物の美への覚醒を司る神ともされています。ソーマによって心に滋養が注ぎ込まれると、心は澄んだ叡智と喜び、美で満たされていきます。

真なるものを見出せたり、正しい決断ができるようになり、どんなに困難な状況でも乗り越えることができるようになります。

ムリガシラの月は、私たちを深層意識へ、そして覚醒へといざないます。

心満たされるものを外の世界に探し続けている限り、それは見つからないものなのかもしれません。

外を探し回るのをやめ、ちょっと立ち止まり、静かな澄んだ心で私たちの中にあるものを見つめてみると、探していた大切なものが見えてくるのかもしれません。

鹿の頭

ムリガシラは「探求の星」と呼ばれています。
ムリガシラという言葉そのものの意味は「鹿の頭」になります。

鹿はとても敏感でセンシティブな動物。
森の中を休みなく歩き回り、危険を察知するとあっという間に姿を消してしまいます。
ムリガシラのもつ、何かを探し求めるという性質やすばやく動くという性質を表しています。

森の中で、木々の間に鹿の角をみつけたら、その正体が見たくて、その角の後を追いかけたりするかもしれません。
それは純粋な好奇心。
それもまたムリガシラの性質を表しています。

純粋な好奇心とそれを追求していくことがムリガシラのもつエネルギーになります。

それから、鹿の角に引き付けられてそれを追うということは、鹿に導かれるということ。
ムリガシラには、探求するエネルギーと同時に、先導し、目的地へと導くエネルギーもあるのです。

ムリガシラに月があるときには、心の中の好奇心がむくむくと起きだしてきて、何かを探し求めてさまよいはじめるかも。

あなたの探し物はなんでしょう?

エクリプス

5月26日の月食に続き、6月10日はロシアやグリーンランド、カナダなどで日食が見られました。

月食や日食のタイミングは、物事の転換点です。反転するエネルギーが生まれるとも言われています。
占星術では、その時の天の配置の影響は特にその後の数日間続くとされていますし、半年ほどは影響が続くという説もあります。ですので、ここしばらくは、その影響下にあると思ってください。

ムリガシラでの日食では、内なる力や智慧から切り離されるような感覚が引き起こされるとされています。
探しているものを見失い、危険を察知できずに不安を感じるような状況です。

一方で、これまで迷い続けてきた人にとっては、この日食で、ムリガシラのもつ探求する、さまようエネルギーが反転するため、答えが引き出されたり、向かうべき方向が見えたりする可能性があります。

月食の時もそうでしたが、日食によってもたらされる影や乱れの最中には、精神修行や瞑想などを行うことが勧められています。

月にしろ太陽にしろ、生命に光を注ぐもの、生命の源となるものが見えなくなるとき、そのエネルギーが遮断されるときには、意識を外に向けるのではなく、静かに私たち自身の心と向き合うのがよいのです。

このタイミングで自分の内側に目を向けることで、心はクリアになり、何かがはっきりと見えてきたり、確かなものを感じたりできると言われています。

心が本当求めているものは何なのかずっと探し続けていませんか?
次から次へと新しいことばかり探し続けていませんか?

日食の影響の続く数日間は、自分のための時間をとって、人生で何を本当に望んでいるのか、何を探しているのか、何を追い求めているのかなどを考えてみるのにとてもよい機会です。

最後に。光を遮る食は、不安定さをもたらすために、新しいことを始めること、何か大事なものを新しく購入すること、新しい場所に足を踏み入れることなどは不向きとされています。あまり神経質になりすぎなくてよいですが、気になる方はそうしたことには少し注意してお過ごしくださいね。

※アーユルヴェーダやインド占星術についてブログを書いています。ご興味があれば、のぞいて頂ければ嬉しいです。
https://linktr.ee/akatsukiayv

※参考文献
こちらの記事は主に以下の書籍などを参考にしています。
書籍:
LIGHT ON LIFE by Hart de Fouw & Robert Svoboda
THE NAKSHATRAS by Komilla Sutton
27 STARS, 27 GODS by Vic DiCara (Vraja Kishor das)

ライタープロフィール

Sahra(サーラ)月よみ師
大阪府在住 アラフィフおひとりさま女子
アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント

妹の難病発症や自身の病気の経験から自然療法に興味をもち、
ふとした出会いでアーユルヴェーダセラピストを目指すことに。

宇宙のリズムに合わせて生きることが、心と体の健康につながることを
アーユルヴェーダを通して学ぶうちに、
アーユルヴェーダではもちろんのこと、
女性の体のリズムやインド占星術でも大切な存在である
”月”に心惹かれ、月よみ師に。

アーユルヴェーダや月のパワーで
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ココロとカラダが整えば、人生はもっと楽しくなります!

ブログ:アーユルヴェーダ活用ミュージアム
https://ameblo.jp/akatsukiakasha/
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