【宿曜×ツボ】月のエネルギーを受けやすい部位を利用した身体ケア ~室宿(しつしゅく)・壁宿(へきしゅく)・奎宿(けいしゅく)~
こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
先月までは、月の満ち欠けに合わせたツボを使った身体ケアについてお伝えしてまいりました。
今月からは、弘法大師・空海が中国より持ち帰った密教の中にあった「宿曜経」から研究された宿曜占星術(東洋のホロスコープ)を用いて、ツボを使ったセルフケアをお伝えしていきたいと思います。
宿曜について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
宿曜とツボ
宿曜は、月の位置により、27種類に分類されます。
今日の宿は、こちらの月よみカレンダーから調べることができます。
それぞれの宿に対応して、月のエネルギーの影響を受けやすい身体の部位があります。
その場所にあるツボを使って身体を整えましょう。
本日は、
「室宿(しつしゅく)」・・・2021年7月27日(火)
「壁宿(へきしゅく)」・・・7月28日(水)
「奎宿(けいしゅく)」・・・7月29日(木)
の、3つについてお伝えしてきます。
※これは、この日限りではなく、また次の室宿・壁宿・奎宿が巡ってきたときにも活用出来ます。
室宿(しつしゅく)のツボは?
室宿が対応する部位は、『右のふともも』です。
右のふとももの前側にある『血海(けっかい)』というツボを押してみましょう!
血海(けっかい):膝のお皿の内側の上の端から指3本分上。
血海は、
血を滋養し、血液の正常の循環を促進する。血液の余計な熱を取り、血を整える。
という作用があります。
血海を刺激して、【室宿】のパワフル・大胆・情熱的なエネルギーが滞わらずに、スムーズに流れ、熱しすぎることなく、しっかりと現実を動かすパワーとして利用しましょう。
壁宿(へきしゅく)のツボは?
壁宿が対応する部位は、『左のふともも』です。
左のふとももの前側にある『梁丘(りょうきゅう)』というツボを押してみましょう!
梁丘(りょうきゅう):膝のお皿の外側の上の端から指3本分上。
梁丘は、
胃の不調を治療する。気の流れを良くする。
という作用があります。
梁門を刺激して、【壁宿】の自分を犠牲にしても誰かを救いたいという思い、悩みだすと物事を突き詰めて考えてしまう、という、ややもすると胃が痛くなってしまいそうなパワーをケアしながら、動じない信念と人を支える強さを発揮しましょう。
奎宿(けいしゅく)のツボは?
奎宿が対応する部位は、『膝』です。
膝の内側にある『陰陵泉(いんりょうせん)』というツボを押してみましょう!
陰陵泉(いんりょうせん):脚の内側を、足首の方から膝の方へ向かって、骨に沿って指でさすっていき、膝下で指が止まるところ。
(※図は右のみですが、陰陵泉は左右両方ともツボ押ししましょう。血海は右のみ。梁丘は左のみ。)
陰陵泉は、
気を補充して、胃・脾(膵臓)の働きを正常にする。湿の滞りをとり、体内の水の不均衡をただす。
という作用があります。
陰陵泉を刺激して、身体を重くしている湿を取り除き、【奎宿】の幅広く知的好奇心をくすぐるもの、何か思いついたことを、すぐに実行してみましょう。
ツボ押しは、7秒ゆっくりジワーっと指圧し、ゆっくり力を抜く、というのを3回繰り返しましょう。
せんねん灸など、ドラックストアなどで売っている台座付きのお灸を使うのも良いでしょう。
今日お伝えした7月27日「室宿」、28日「壁宿」、29日「奎宿」は、
月の満ち欠けでいうと、満月(-)期です。(月よみカレンダー参照)
月の満ち欠けに合わせた最適な効果的なケアを、以下の8つのパターンに分けて以前お伝えしておりますので、満月(-)期の身体ケアも合せてやってみてください。
・新月当日
・新月(+)期:新月から上弦のあいだ
・上弦の月当日
・満月(+)期:上弦から満月までのあいだ
・満月当日
・満月(-)期:満月から下弦のあいだ
・下弦の月当日
・新月(-)期:下弦から新月までのあいだ
※来月の室宿の日は、8月22日ですが、8月22日21時02分に満月となりますので、満月当日の身体ケアを参考にしてくださいね。
それでは、またお会い出来ますことを楽しみにしております。
小林怜子でした。