【宿曜×ツボ】月のエネルギーを受けやすい部位を利用した身体ケア ~危宿(きしゅく)・婁宿(ろうしゅく)・胃宿(いしゅく)~

こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。

今月も、弘法大師・空海が中国より持ち帰った密教の中にあった「宿曜経」から研究された宿曜占星術(東洋のホロスコープ)を用いて、ツボを使ったセルフケアをお伝えしていきたいと思います。

宿曜について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

宿曜とツボ

宿曜は、月の位置により、27種類に分類されます。

今日の宿は、こちらの月よみカレンダーから調べることができます。
https://tsukiyomi-magazine.com/page-5066/

それぞれの宿に対応して、月のエネルギーの影響を受けやすい身体の部位があります。
その場所にあるツボを使って身体を整えましょう。

本日は、
2021年8月21日(土)・・・危宿(きしゅく)
8月25日(水)・・・婁宿(ろうしゅく)
8月26日(木)・・・胃宿(いしゅく)
の、3つについてお伝えしていきます。
※これは、この日限りではなく、また次の危宿・婁宿・胃宿が巡ってきたときにも活用出来ます。

8月22日(日)・・・室宿(しつしゅく)
8月23日(月)・・・壁宿(へきしゅく)
8月24日(火)・・・奎宿(けいしゅく)
「室宿」「壁宿」「奎宿」については、先月お伝えしました。
こちらをご覧ください。

危宿(きしゅく)のツボは?

危宿が対応する身体の部位は、『股(また)』です。

股関節にある『環跳(かんちょう)』というツボを押してみましょう!

環跳(かんちょう):股関節の外側で触れる骨の後ろ側(お尻側)の凹んでるところ。
(お尻の中央にある骨(仙骨)のある穴と、股関節の外側にある骨とを結んだ線を三等分した外側1/3のところ)
※絵は右側のみをかいていますが、左右両方とも押しましょう。

環跳は、
気の滞りを治し、気の通りを良くする。という作用があります。
腰・お尻・脚の、痛み、しびれ、麻痺、けいれん、むくみ等に効果があります。

環跳を刺激して、【危宿】の物怖じすることなく冒険的な道を歩むために、下半身がしっかりと踏ん張れるようにしていきましょう。また、瞬発力はあるけども、持久力がイマイチなので、気の通りを良くし、疲れをとってあげることも大切です。

婁宿(ろうしゅく)のツボは?

婁宿が対応する身体の部位は、『脛(すね)』です。

脛にある『足三里(あしさんり)』というツボを押してみましょう!

足三里(あしさんり):脚のスネの骨を下から上に(足首から膝の方に向かって)さすっていったとき、指が止まるところ(骨の出っ張りに当たってとまる)の外側の凹む場所。
※絵は右側のみをかいていますが、左右両方とも押しましょう。

足三里は、
胃や脾(膵臓)を整え、気や血を調節する。飲食物の滞りを解消する。
という作用があります。
また、密接に関係がある胃・脾・肝・胆・腸が、相互に影響して起こる病変の治療にも使われます。

足三里を刺激して、【婁宿】の何かと何かを“つなぐ”というテーマ、人や状況をしっかり観察しながら周りに気配り能力を発揮するというパワーを利用していきましょう。

胃宿(いしゅく)のツボは?

胃宿が対応する身体の部位は、『足先』です。

足先にある『太衝(たいしょう)』というツボを押してみましょう!

太衝(たいしょう):足の親指と人差し指の間を足の甲の方に向かって指を滑らせていって、指の止まるところ。
※絵は右側のみをかいていますが、左右両方とも押しましょう。

太衝は、
血や気が上にあがり下に降りてこれない、などの滞りを正常な状態に戻したり、血を整える、気の流れを整えるなどの作用があります。
眩暈(めまい)、頭痛、耳鳴り、高血圧、イライラ、不眠、生理痛、生理不順、などの治療につかいます。“肝経(かんけい)”という経絡(ツボのライン)にあるツボです。

太衝を刺激して、【胃宿】の好奇心旺盛で、頑張り屋で忍耐強く、肝(きも)が据わっているけれど、怒りん坊で、ストレスを感じると周囲にイライラをまき散らしてしまうという部分を、うまくコントロールしてエネルギッシュに活動しましょう。

ツボ押しは、ゆっくりと7秒間ジワーっと指圧し、ゆっくり力を抜く、というのを3回繰り返しましょう。
せんねん灸など、ドラックストアなどで売っている台座付きのお灸を使うのも良いでしょう。

今日お伝えした8月21日「危宿」は、月の満ち欠けでいうと満月(+)期、25日「婁宿」、26日「胃宿」は、満月(-)期です。(月よみカレンダー参照)

月の満ち欠けに合わせた最適な効果的なケアを、以下の8つのパターンに分けて以前お伝えしておりますので、満ち欠けに合わせた身体ケアも一緒にやってみてくださいね。

新月当日
新月(+)期:新月から上弦のあいだ
上弦の月当日
満月(+)期:上弦から満月までのあいだ
満月当日
満月(-)期:満月から下弦のあいだ
下弦の月当日
新月(-)期:下弦から新月までのあいだ

来月は、9月23日に、昴宿・畢宿・觜宿についてお伝えする予定です。

9月17日【危宿】18日【室宿】19日【壁宿】20日【奎宿】21日【婁宿】22日【胃宿】のツボ押しについては、こちら(室・壁・奎)と、今日のこの記事(危・婁・胃)をご覧ください。

また来月お会い出来ますことを楽しみにしております。

小林怜子でした。

月よみ師のプロフィール

小林怜子 月よみ師
"はり師・きゅう師歴20年。月よみ師®。2児の母。

整形外科クリニックや総合病院のリハビリ室に鍼灸師として勤務し、延べ1万人以上の患者さん達と接し、我が子の喘息・アトピー、実母の癌闘病とも向き合ってきた中で、
「元気な時から自分の心と身体に気を配り、体調の変化に気付ける人を増やしたい」という想いを持ちました。

自身の切迫早産の経験から、月の満ち欠けと人の心身の関係をより深く学びたいと思っていた時に出会った“月よみ”を利用し、情報発信をしていきたいと思っています。

2015年、1人1人の患者さんとじっくり向き合いたいと想い独立し、こばやし鍼灸院開院。
心と身体の滞りを取り除くことで、痛みや症状が取れるだけでなく、その後の人生が豊かになっていくことを目指した施術を提供しています。"

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