星よみエッセンスを絵におろして ~一つのことをやり抜く集中力~ さそり座
こんにちは、月よみ師の 原みどりです。
毎月、星座からのエッセンスを絵におろしてお伝えしています。
9月10日15時5分に月はてんびん座からさそり座へ移動しました。
夏の大三角と共に夏の星座として親しまれ、南の空に大きく見えるのが、このさそり座です。
赤く輝く一等星のアンタレスがさそり座の目印になっていて、天の川に大きなS字型を描いて現れています。
では最初に、さそり座にまつわるギリシャ神話のお話から始めたいと思います。
海神ポセイドンの息子であるオリオンという猟師がいました。
彼はとても優れた猟師でいつも大きな獲物を捕らえ、国一番の力持ちでもありました。
そんなオリオンは「ライオンであろうと熊であろうと、自分の手にかかれば簡単なものだ。オリオンから逃げられる獣なんてどこにもいない」と、自分の力を自慢していました。
これを聞いた天上の神々たちはとても怒りました。
オリオンの自慢げな態度に一番怒ったのは、神の王ゼウスの妻である大地の女神ヘラでした。
「一年中獲物が獲れるのは私ヘラが大地に恵みをもたらしていることで獣が増えているというのに、なんて傲慢なことを言うのか」と怒り心頭でした。
そんな思いあがっているオリオンを懲らしめようと、小さな生きもので毒ヘビや毒グモなど様々なものの中からサソリを選びました。
そしてその猛毒の針を持つサソリは、オリオンのかかとを一刺したのです。
小さなサソリですが、その毒にはオリオンもかないません。
しばらくして毒は体の全身にまわって、苦しみの末息が耐えたということです。
オリオンを倒したサソリはそのお手柄を讃えられ、星座となって夜空に輝いています。
そしてまたオリオンも星座になっています。(アルテミスがオリオンを星座にしたと伝えられています)
しかし、星座になってからもオリオンはサソリを避けていて、さそり座が空に現れているときには、決して姿を現しません。
さそり座が西に沈む秋になって、やっとオリオンは姿を現し、さそり座が見えない冬の間だけ、その姿を輝かせていると言われています。
さそり座の赤く輝く一等星のアンタレスは、日本では「赤星」や「酒酔い星」とも言われています。
そんなさそり座の集中力は群を抜いています。
一つのことに対して、徹底的にやり抜いていく力があるので、同じ作業を何時間でもぶっ通しで続けることができます。
自分がやると決めたらやり抜く、意志の強さがそこにはあります。
さそり座の守護星(深く関係している星)は冥王星になりますが、この星はさそり座に一つのことに深くかかわる、忍耐力や精神力などを教えてくれる惑星になります。
でも集中し過ぎてしまうと、あまり周りのことが目に入らなくなってしまうので、周りをみる努力をしていくことで柔軟性を得ることができるでしょう。
一つのことを深く突き詰めるのが得意なので、専門家や研究者、職人などの仕事が向いているでしょう。
因みに学者などにもさそり座の方が多いと言われています。
さそり座に対応する身体部分は、生殖器、泌尿器系、鼻になります。
心と体は関係していると言われますが、さそり座は外からやってくるものを受け入れ、そしてそれを出していく性質をもっています。
生殖器は、「排出」と「子孫繁栄」の2つの役割を持っている特別な部位になります。
悪い感情を溜め込み過ぎると、生殖器の機能に影響が出るので、常に心身を浄化する必要があるでしょう。
月がさそり座にいるときは、精神的にも落ち込みやすいので足湯や半身浴などをして、下半身を温めるようにしましょう。
今月の”さそり座”からのエッセンスの紹介です
さそり座の季節は秋から冬へと移り変わる頃、自分の内面に意識をむけ、真実を問うていきます。
「自分は何者であるか」
それを越えたところには「自己変容」が待っています。
ここをどう乗り越えるかがとても重要です。
この絵を見ていただいた後、大きく深呼吸を2回してください。
その後は、体全体の力を抜いてリラックスをして、目を閉じてください。
「あなたの中の真実。あらゆる出来事にあなたは真剣に向き合い『最善の人生』を送りましょう」
「大丈夫です。あなたは守られています。自信を持って進めますよ。」