【宿曜×ツボ】月のエネルギーを受けやすい部位を利用した身体ケア ~昴宿(ぼうしゅく)・畢宿(ひつしゅく)・觜宿(ししゅく)~
こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
今月も、弘法大師・空海が中国より持ち帰った密教の中にあった「宿曜経」から研究された宿曜占星術(東洋のホロスコープ)を用いて、ツボを使ったセルフケアをお伝えしていきたいと思います。
宿曜について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
宿曜とツボ
宿曜は、月の位置により、27種類に分類されます。
今日の宿は、こちらの月よみカレンダーから調べることができます。
それぞれの宿に対応して、月のエネルギーの影響を受けやすい身体の部位があります。
その場所にあるツボを使って身体を整えましょう。
本日は、
2021年9月23日(木)・・・昴宿(ぼうしゅく)
9月24日(金)・・・畢宿(ひつしゅく)
9月25日(土)・・・觜宿(ししゅく)
の、3つについてお伝えしていきます。
昴宿(ぼうしゅく)のツボは?
昴宿が対応する身体の部位は、『頭』です。
頭のてっぺんにある『百会(ひゃくえ)』というツボを押してみましょう!
百会(ひゃくえ):左右の耳の先端を結んだ線と、鼻からまっすぐ頭の方にあがっていく線が交わるところ。
百会は、
5つの経脉(ツボのルート)が交わる(会う)ところで、頭部の”陽”の気が集まるところです。
全身の気が下の方へ下がってしまい上にあがってこないときや、風の邪や熱の邪によって頭部が犯されているときなどに使います。精神活動をおこなう場所を開き意識障害を治すという作用もあります。頭のてっぺんで、第7チャクラの位置です。
頭痛、めまい、高血圧、不眠、胃下垂、子宮脱、脱肛(痔)、などの治療のツボです。
百会を刺激して、【昴宿】のプライド高く融通が利かず潔癖が過ぎる部分を和らげ、頭の回転を良くし、天からの恵みを存分に受け取り、高見を目指しましょう。
畢宿(ひつしゅく)のツボは?
畢宿が対応する身体の部位は、『額(ひたい)』です。
額にある『陽白(ようはく)』というツボを押してみましょう!
陽白(ようはく):まっすぐ前を見たときの黒目のあるラインで、眉毛の親指1本分上。
陽白は、
風の邪を取り除く。目に関する疾患や異常を治療し、色や形が見えるようにする。という作用があります。
頭痛、目の疾患、三叉神経痛、顔面神経麻痺などの治療に使うツボです。
陽白を刺激して、【畢宿】の何かを成そうとする強い信念と持続力を、風に邪魔されずにしっかりと前を見定めれる目を持ち、発揮していきましょう。
觜宿(ししゅく)のツボは?
觜宿が対応する身体の部位は、『眉』です。
眉毛の上にある『攅竹(さんちく)』というツボを押してみましょう!
攅竹(さんちく):眉毛の内側の端で、触ると凹んでいるところ。
攅竹は、
熱を取り目が色や形をよく見えるようにする。邪を取り滞りを散らす。筋肉のこわばりを取り気血の流れをよくする。という作用があります。
近視、眼瞼下垂(まぶたが下がってくる)、眼瞼痙攣(まぶたのけいれん)、急性結膜炎、流涙症(涙目)、顔面神経麻痺などの治療に使うツボです。
攅竹を刺激して、【觜宿】の知的で論理的だけれど、計算高くなりすぎてしまわないよう、邪や滞りやこわばりを取り除き曇りなく、賢くいきましょう。
ツボ押しは、ゆっくりと7秒間ジワーっと指圧し、ゆっくり力を抜く、というのを3回繰り返しましょう。
※いつもはセルフ灸もオススメしていますが、今回ご紹介したツボは、頭と顔にあるため、お灸ではなく、指圧をしましょう。
今日お伝えした9月23日(木)昴宿、24日(金)畢宿、25日(土)は、
月の満ち欠けでいうと、満月(-)期です。(月よみカレンダー参照)
月の満ち欠けに合わせた最適な効果的なケアを、以下の8つのパターンに分けて以前お伝えしておりますので、そのときの月の形に合わせた身体ケアも一緒にやってみてくださいね。
・新月当日
・新月(+)期:新月から上弦のあいだ
・上弦の月当日
・満月(+)期:上弦から満月までのあいだ
・満月当日
・満月(-)期:満月から下弦のあいだ
・下弦の月当日
・新月(-)期:下弦から新月までのあいだ
次回は、10月23日に参宿、井宿、鬼宿のツボをお伝えする予定です。
また来月お会い出来ますことを楽しみにしております。
小林怜子でした。