星よみエッセンスを絵におろして ~目的に達するまでの認定強さ~ おうし座
こんにちは、月よみ師®の、原みどりです。
毎月、星座からのエッセンスを絵におろしてお伝えしています。
10月21日4時59分に月はおひつじ座からおうし座へ移動しました。
前日の10月20日23時57分には満月を迎えています。
おうし座で最も明るい恒星、1等星α星(アルデバラン)以外に2等星が1つ(β星)あり、おうし座の東に位置するのが有名な”プレアデス星団”。この星団は日本では「昴(すばる)」と呼ばれているものです。
今回はそのおうし座にまつわるギリシャ神話のお話から始めたいと思います。
チュロスという町にエウロペという美しい王女がいました。
ある日エウロペは侍女たちと一緒に楽しく花を摘んでいました。
それをオリンポスの山から見ていたのが、かの有名な”ゼウス”なのです。
その美しさに一目惚れしたゼウスはどうしたらエウロペに近づけるかを考えました。
そこでゼウスは白い牡牛に姿を変えて近づくことにしました。
白い牡牛のゼウスは山の牛たちに紛れ込み、そっとおとなしく女たちに近づいていきました。
女たちはその優しい白い牡牛の頭や背中をさすってやりました。
エウロペも同じようにさすってやり、すっかり安心して牡牛の背に乗りました。
その瞬間! 牡牛はものすごい勢いで走り出しました。
侍女たちは大騒ぎをしましたが、牡牛はすぐに海に入って猛然と泳ぎ、あっという間に岸から離れてしまいエウロペの姿は見えなくなりました。
エウロペは落ちないように牡牛のツノを必死につかんでいました。
着いたのは遠く離れたクレタ島でした。
クレタ島に到着するとゼウスは本来の姿を現して、エウロペに愛を打ち明けました。
のちに2人の間には3人の息子が生まれました。
その息子たちの1人はクレタ島の偉大な王になり、2人目は冥界の審判者に、3人目はトロイア戦争でトロイア側につき戦いました。
ゼウスの浮気で最も有名なこのエウロペの誘拐は、多くの芸術家がこれを題材に取り上げて絵を描いています。
そしてエウロペを連れ去るときに駆け回ったその地域は、エウロペの名前から「ヨーロッパ(Europe)」と呼ばれるようになったということです。
そんなおうし座は目的に対する忍耐強さがあります。
現実をとても重視してそれを持続しようとします。
安定感を求めるためモノが確かにあるかどうかを他の人よりも重視して考え、モノを触って確かめる。
それがプラスに働くと、目的に対する忍耐強さになります。
でも安全志向が強すぎると石橋を叩いても渡らないことがあります。
おうし座にとって、自分が心地よいのは安心と安全の感覚です。
所有すること自体も好きなのですが、好きなものを愛でている感覚や自分が選んだものに囲まれている感覚が好きです。
”量よりも質”が重要で自分を心地よくすることに貪欲になります。
悪くなるとそれが執着となって手放すことができない。愛着がある独占欲になります。
おうし座のキーワードで「I HAVE」=「私はすでに持っている」といわれますが、それはおひつじ座で芽を出した種がこの場所で花が咲き、また新たな種ができることを知っているのでそれまでは諦めない。
私はそれを持っていることを知っているので諦めない、ということなのです。
おうし座の守護星(深く関係している星)は金星になりますが、金星は物質から「価値観」を教えてくれる惑星になります。
おうし座が感覚を磨くのは、この金星の影響があるといえます。
金星の影響で、おうし座の成長段階は自分のカラダから沸き上がる感覚と感性、そして感情を大切にします。
おうし座と対応する身体部分は、口・喉の辺りになります。
口で体感覚を育てていき、食べることは私たちにとって非常に大切な行為で、成長していく要素でもあります。
五感のうちの味覚があることで、危険なものをカラダの中に入れないことができます。
口から入るものは私たちのカラダを作り、精神的な豊かさにも繋がるため、しっかりと選ばなくてはいけません。
おうし座の要素がとてもいい人は、歌が上手いといわれています。身体部分と対応する口や喉がダイレクトにきます。
今月の”おうし座”からのエッセンスの紹介です
おうし座は自己価値を育てる場所でもあります。
人生を損得で生きているとそれに振り回されてしまいます。
自分がここで生きると決めたところから私たちは本当に豊かさをもらえます。
そのことを自分自身が感じているのか。
この絵を見ていただいた後、大きく深呼吸を2回してください。
その後は、身体全体の力を抜いてリラックスをして、目を閉じてください。
「あなたは自分が叶えたいことへの忍耐力や根気強さを持っています。」
「大丈夫です。あなたは守られています。自信を持って進めますよ。」
