【宿曜×ツボ】月のエネルギーを受けやすい部位を利用した身体ケア~参宿(さんしゅく)・井宿(せいしゅく)・鬼宿(きしゅく)~

こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。

今月も、弘法大師・空海が中国より持ち帰った密教の中にあった「宿曜経」から研究された宿曜占星術(東洋のホロスコープ)を用いて、ツボを使ったセルフケアをお伝えしていきたいと思います。

宿曜について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

宿曜とツボ

宿曜は、月の位置により、27種類に分類されます。

今日の宿は、こちらの月よみカレンダーから調べることができます。

それぞれの宿に対応して、月のエネルギーの影響を受けやすい身体の部位があります。
その場所にあるツボを使って身体を整えましょう。

本日は、
2021年10月23日(土)・・・参宿(さんしゅく)
10月24日(日)・・・井宿(せいしゅく)
10月25日(月)・・・鬼宿(きしゅく)
の、3つについてお伝えしていきます!
※この3日間だけでなく、次の参宿、井宿、鬼宿が巡ってきたときにも使えます。

その日のワンポイントカラダケアとして、ツボ押し一つ!
では、さっそくやってみましょう!

参宿(さんしゅく)のツボは?

参宿が対応する身体の部位は『目』です。

目の内側にある『睛明(せいめい)』というツボを押してみましょう!

睛明(せいめい):目の内側の少し上で、目の周りの骨の凹みの縁の内側。

睛明は、
風の邪を取り除き、熱を取り、目の病を治す。筋肉のこわばりをとり気血がスムーズに流れるようにする。目がかすむ症状を治す。などの作用があります。
結膜炎、近視、緑内障、斜視、夜盲症、目痒、などのときに使います。

睛明を刺激して、筋のこわばりを取り気血がしっかり巡り、クリアによく見える目で、【参宿】の大胆でエネルギッシュによく働き、好奇心旺盛な行動派、で過ごしましょう。

井宿(せいしゅく)のツボは?

井宿が対応する身体の部位は、『耳と頬』です。

頬の骨のしたにある『下関(げかん)』というツボを押してみましょう!

下関(げかん):耳の前から頬の骨の下に沿って鼻の方に滑らせていくと、凹んでいて指が止まるところ。

下関は、
邪を取り除き滞りを取る。筋肉のこわばりを取り、気血の流れをスムーズにする。筋肉がしっかり働けるようにし顎関節を強くする。などの作用があります。
顎関節炎、三叉神経痛、顔面神経麻痺、歯痛、中耳炎などのときにつかいます。

下関を刺激して、滞りを取り除き、口の開閉をスムーズにして、【井宿】の説得や交渉力を存分に発揮しましょう。

鬼宿(きしゅく)のツボは?

鬼宿が対応する身体の部位は、『鼻、骨』です。

鼻の先にある『素髎(そりょう)』というツボを押してみましょう!

素髎(そりょう):鼻の先端の真ん中で凹んでいるところ。

素髎は、
陽の気を回復させ陽気が抜けていってしまうのを止め、緊急な状態から救う。熱性の意識障害に対して熱をとり意識を取り戻す。などの作用があります。
鼻出血、鼻炎、鼻水過多、低血圧、徐脈、ショック状態のときなどに使います。

素髎を刺激して、陽の気を回復させ、【鬼宿】の個性豊かな発想と自由さで、思ったことをすぐに実行していきましょう。

ツボ押しは、ゆっくりと7秒間ジワーっと指圧し、ゆっくり力を抜く、というのを3回繰り返しましょう。
※いつもは指圧だけでなくセルフ灸もオススメしていますが、今回ご紹介したツボは、顔にあるツボのためお灸は止めて、指圧をしましょう。

本日お伝えした2021年10月23日参宿、24日井宿、25日鬼宿は、月の満ち欠けでいうと、満月(-)期となります。
※他の年月日の参宿、井宿、鬼宿のときは、月の満ち欠けぐあいは異なります。そのときの月の形は月よみカレンダーをご覧ください。
それぞれの宿のツボについては、月の満ち欠け関係なく使えます。

月の満ち欠けに合わせた効果的なツボケアは、以下の8つのパターンに分けて以前お伝えしております。
月の形に合わせた身体ケアも宿曜のツボと一緒にやってみてくださいね。

新月当日
新月(+)期:新月から上弦のあいだ
上弦の月当日
満月(+)期:上弦から満月までのあいだ
満月当日
満月(-)期:満月から下弦のあいだ
下弦の月当日
新月(-)期:下弦から新月までのあいだ

次回は、11月23日に柳宿、星宿、張宿についてお伝えする予定です。
また来月お会いしましょう。

小林怜子でした。

月よみ師のプロフィール

小林怜子 月よみ師
"はり師・きゅう師歴20年。月よみ師®。2児の母。

整形外科クリニックや総合病院のリハビリ室に鍼灸師として勤務し、延べ1万人以上の患者さん達と接し、我が子の喘息・アトピー、実母の癌闘病とも向き合ってきた中で、
「元気な時から自分の心と身体に気を配り、体調の変化に気付ける人を増やしたい」という想いを持ちました。

自身の切迫早産の経験から、月の満ち欠けと人の心身の関係をより深く学びたいと思っていた時に出会った“月よみ”を利用し、情報発信をしていきたいと思っています。

2015年、1人1人の患者さんとじっくり向き合いたいと想い独立し、こばやし鍼灸院開院。
心と身体の滞りを取り除くことで、痛みや症状が取れるだけでなく、その後の人生が豊かになっていくことを目指した施術を提供しています。"

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