【宿曜×ツボ】月のエネルギーを受けやすい部位を利用した身体ケア~翼宿(よくしょく)・軫宿(しんしゅく)・角宿(かくしゅく)~
こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
今月も、弘法大師・空海が中国より持ち帰った密教の中にあった「宿曜経」から研究された宿曜占星術(東洋のホロスコープ)を用いて、ツボを使ったセルフケアをお伝えしていきたいと思います。
宿曜について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
宿曜とツボ
宿曜は、月の位置により、27種類に分類されます。
今日の宿は、こちらの月よみカレンダーから調べることができます。
それぞれの宿に対応して、月のエネルギーの影響を受けやすい身体の部位があります。
その場所にあるツボを使って身体を整えていきましょう。
本日は、
2021年12月22日(水)・・・翼宿(よくしゅく)
12月23日(木)・・・軫宿(しんしゅく)
12月24日(金)・・・角宿(かくしゅく)
の、3つについてお伝えしていきます!
※お伝えするツボは、この3日間だけではなく、次の翼宿・軫宿・角宿が巡ってきたときにも使えます。
その日のワンポイントカラダケアとして、ツボ押し一つ!
では、さっそくやってみましょう!
翼宿(よくしゅく)のツボは?
翼宿が対応する身体の部位は『左肩・左肩甲骨』です。
左肩にある『肩井(けんせい)』というツボを押してみましょう!

肩井(けんせい):首の付け根の後ろ(背骨のライン)から、肩関節とを結んだ線の中央。
※肩井というツボは左右両方同じ場所にありますが、翼宿が対応する部位は左のみです。
肩井は、
気の逆行をしずめる。気を下にさげる。熱を除き、腫れを抑え、痛みを取る。湿を取り除く。気の流れを良くする。などの作用があります。
肩こり、後頭部痛、首から腕にかけての痛み、背中の痛み、脳卒中による片麻痺や失語症、乳腺炎、などのときに使います。
肩井を刺激し、気の流れを整え、滞ってる塊を取り除き、【翼宿】の完璧主義で肩に力が入りすぎるのをほぐして、どんな環境にも適応しながら、リーダーとして自信をもって力を発揮し、羽ばたいていきましょう。
軫宿(しんしゅく)のツボは?
軫宿が対応する身体の部位は、『手』です。
手首にある『大陵(だいりょう)』というツボを押してみましょう!

大陵(だいりょう):手のひら側の手首中央。2本のスジの間。
※図は右手しかありませんが、左右両方ともつかいます。
大陵は、
精神安定作用、自律神経調整、熱の邪によって起こった意識障害を治す。気の流れが逆行したり滞ったりすることによって起こる胸のつっかえた感じ・閉塞感・痛み苦しさなどを、気の変調を整え治す。などの作用があります。
手関節障害、手掌熱、心筋炎、心痛、動悸、胃炎、不眠、精神疾患、などのときに使います。
『大陵』を刺激して、熱くなりすぎた頭を落ち着かせ、気を整え胸のつっかえを取り、手にも力が入るようにし、【軫宿】の冷静沈着で、臨機応変に対応し、スピーディーな頭の回転や行動でプロデュース力を発揮し、周りの人を支えましょう。
角宿(かくしゅく)のツボは?
角宿が対応する身体の部位は、『下あご』です。
下あごにある『頰車(きょうしゃ)』というツボを押してみましょう!

頰車(きょうしゃ):アゴの角から耳たぶの下までの中央で、少し凹んでいるところ。
※図は左のみですが、左右両方ともつかいます。
頰車は、
外から侵入する風の邪(菌・ウイルス・ハウスダスト・花粉など)を取り除き、熱をとり血流をよくする。口の開閉の問題を治す。という作用があります。
顔面神経麻痺、歯痛、耳下腺炎、顎関節炎、アゴのところの筋肉の痙攣、などの時に使います。
頰車を刺激して、アゴ周りの血流を良くし、口の開閉をフムーズにし、明るくニコニコ笑顔で【角宿】の天真爛漫な社交性を発揮し、持って生まれた器用さを活かしエネルギッシュに行動していきましょう。
ツボ押しは、ゆっくりと7秒間ジワーっと指圧し、ゆっくり力を抜く、というのを3回繰り返しましょう。
“肩井”と“大陵”は、ドラックストアなどに売っている台座の付いたお灸(せんねん灸など)を使い、ツボを温めるのも良いです。
※顔にあるツボの“頰車”はお灸ではなく指圧をしましょう。
本日お伝えした翼宿、軫宿、角宿の2021年12月22日~24日は、月の満ち欠けでいうと、満月(-)期となります。
※他の年月日の翼宿、軫宿、角宿のときは、月の満ち欠けぐあいは異なります。そのときの“月の形”は月よみカレンダーをご覧ください。
それぞれの“宿のツボ”については、月の満ち欠けぐあいは関係なく使えます。
月の満ち欠けに合わせた効果的なツボケアは、以下の8つのパターンに分けて以前お伝えしました。月の形に合わせた身体ケアも宿曜のツボと一緒にやってみてくださいね。
・新月当日
・新月(+)期:新月から上弦のあいだ
・上弦の月当日
・満月(+)期:上弦から満月までのあいだ
・満月当日
・満月(-)期:満月から下弦のあいだ
・下弦の月当日
・新月(-)期:下弦から新月までのあいだ
月の満ち欠けに影響される臓器の働きについても書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。
次回は、2022年1月22日に亢宿、底宿、房宿についてお伝えする予定です。
それでは、みなさま良いお年をお迎えください。
また来月お会いしましょう。
小林怜子でした。