【宿曜×ツボ】月のエネルギーを受けやすい部位を利用した身体ケア ~亢宿(こうしゅく)・氐宿(ていしゅく)・房宿(ぼうしゅく)~
こんにちは。月よみ鍼灸師 小林怜子です。
今年も、みなさんの心身の健康に役立つ情報をお伝えしていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
昨年に引き続き今月も、弘法大師・空海が中国より持ち帰った密教の中にあった「宿曜経」から研究された宿曜占星術(東洋のホロスコープ)を用いて、ツボを使ったセルフケアをお伝えしていきます。
宿曜について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
宿曜とツボ
宿曜は、月の位置により、27種類に分類されます。
今日の宿は、こちらの月よみカレンダーから調べることができます。
それぞれの宿に対応して、月のエネルギーの影響を受けやすい身体の部位があります。
その場所にあるツボを使って身体を整えていきましょう。
本日は、
2022年1月22日(土)……亢宿(こうしゅく)
1月23日(日)……氐宿(ていしゅく)
1月24日(月)……房宿(ぼうしゅく)
の、3つについてお伝えしていきます!
※お伝えするツボは、この3日間だけではなく、次の亢宿・氐宿・房宿が巡ってきたときにも使えます。
その日のワンポイントカラダケアとして、ツボ押し一つ!
では、さっそくやってみましょう!
亢宿(こうしゅく)のツボは?
亢宿が対応する身体の部位は『胸』です。
胸にある『膻中(だんちゅう)』というツボを押してみましょう!

膻中(だんちゅう): 鎖骨の下から数えて、4番目の肋骨の下の高さで、身体の中央。
膻中は、
気の流れの滞りや逆行を治しととのえる。胸郭を寛やか(ひろやか:中がゆったりと広いこと)にする。咳を止め呼吸困難をやわらげる。などの作用があります。“気”の病を治すツボです。
胸痛、動悸、心疾患、咳、ぜんそく、乳腺炎、母乳分泌不足、などのときに使います。
膻中を刺激して、気の流れを調整し、胸に大きく息を吸い込み気合いを入れ、【亢宿】の正義感・公平な判断・バランス感覚を発揮し、ハードな環境でも軽やかに立ち振る舞いましょう。
氐宿(ていしゅく)のツボは?
氐宿が対応する身体の部位は、『胸の奥、ココロ』です。
胸にある『神封(しんぽう)』というツボを押してみましょう!

神封(しんぽう):鎖骨の下から数えて4本目の肋骨の下、身体の中央のラインから指3本分外側。
神封は、
精神不安を解消し安定させる。気の流れをととのえる。胸のつっかえた感じを取る。肺・胃をととのえ腎を補い脾を健やかにする。などの作用があります。
咳、ぜんそく、胸の苦しい感じ、胸膜炎、狭心症、心筋梗塞、肋間神経痛、乳腺炎、乳汁分泌不足、気管支炎などのときに使います。
『神封』を刺激して、胸のつっかえを取り精神安定をはかり、【氐宿】の粘り強さ、勝負強さを発揮し、決めたことは必ずやり遂げる底力を発揮しましょう。
房宿(ぼうしゅく)のツボは?
房宿が対応する身体の部位は、『右肘』です。
右肘にある『天井(天井)』というツボを押してみましょう!

天井(てんせい):肘を曲げたとき、肘の先端(骨が触れる)の親指1本分上。
※天井というツボは、左右両方同じ場所にありますが、房宿が対応しているのは右肘なので、右の天井のみつかいます。
天井は、
胸を寛やか(ひろやか:ゆったりと広い)にして気を調える。精神安定。痰を取り除く。気や血の流れを良くする。痰を取りのぞく。止血する。熱や風の邪をとる。という作用があります。
肘関節痛、上腕神経痛、偏頭痛、頚痛、上歯痛、耳鳴り、五十肩、頚肩腕症候群、じんましん、扁桃腺炎などの時に使います。
天井を刺激して、胸郭をのびやかにし、気血を調え、気持ちを安定させ、【房宿】のお金に困ることなく苦労なく恵まれている利を生かし、勤勉に天井(てんじょう)目指して、その道のトップになっていきましょう。
ツボ押しは、ゆっくりと7秒間ジワーっと指圧し、ゆっくり力を抜く、というのを3回繰り返します。
ドラックストアなどに売っている台座の付いたお灸(せんねん灸など)を使い、ツボを温めるのもオススメです。
本日お伝えした亢宿・氐宿・房宿の2022年1月22日~24日は、月の満ち欠けでいうと、満月(-)期となります。
※他の年月日の亢宿・氐宿・房宿のときは、月の満ち欠けぐあいは異なります。そのときの“月の形”は月よみカレンダーをご覧ください。
それぞれの“宿のツボ”については、月の満ち欠けぐあいは関係なく使えます。
月の満ち欠けに合わせた効果的なツボケアは、以下の8つのパターンに分けて以前お伝えしました。月の形に合わせた身体ケアも宿曜のツボと一緒にやってみてくださいね。
・新月当日
・新月(+)期:新月から上弦のあいだ
・上弦の月当日
・満月(+)期:上弦から満月までのあいだ
・満月当日
・満月(-)期:満月から下弦のあいだ
・下弦の月当日
・新月(-)期:下弦から新月までのあいだ
月の満ち欠けに影響されるそれぞれの臓器の働きについても説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
次回は、2月21日に心宿・尾宿・箕宿のツボについてお伝えする予定です。
それでは、また来月会いしましょう。
小林怜子でした。