もうひとつの月の宿 インド占星術のナクシャトラが伝える月のメッセージ:シュラヴァナ

こんにちは。月よみ師®でアーユルヴェーダヒーリングコンサルタント Sahra(サーラ)です。

月よみWEBマガジンでは月よみとインド占星術を組み合わせた情報を発信しています。

前回は、2021年大晦日と2022年元日のナクシャトラについてお話しました。
前回の記事はこちらから。

今回は、2月1日の新月、シュラヴァナについてのお話です。

ナクシャトラについては、こちらでも説明しています。
参考になさってくださいね。

今回ご紹介のナクシャトラ
シュラヴァナ Shravana
山羊座10度00分~山羊座23度20分
支配神:ヴィシュヌ神
象徴:耳、3つの足跡
※インド占星術はサイデリアル方式ですので、トロピカル方式の西洋占星術とは月の位置が異なります。

沈黙の新月

ヴィシュヌ神は宇宙の維持を司る神です。

ブラフマー神:創造
ヴィシヌ神:維持
シヴァ神:破壊
この三神は宇宙の3柱、三神一体(トリムルティ)としてあがめられています。

維持を司るヴィシュヌ神ですが、有名なのがアヴァターラ(化身)信仰。

世の中に悪がはびこり、正義が危機に陥ったとき、悪と戦うために様々なアヴァターラ(化身)となって地上に現れるとされています。

サンスクリット語のアヴァタ―ラは、現代においてネット上の仮想空間での自分の分身を意味するアバターの語源です。映画の「アバター」もそこからきています。

ヴィシュヌ神が化身となって登場するのは、宇宙の均衡を維持するため。悪が栄え、宇宙に不均衡がもたらされたとき現れて宇宙に均衡を取り戻すとされています。

ヴィシュヌ神が支配神となっているシュラヴァナには、安定、守護、維持などのエネルギーが備わっています。

シュラヴァナの新月には、秩序と平安のエネルギーが満ちています。この安定のエネルギーは自分自身と向き合い、自分を見つめ直す、世界をとらえ直すことに向いているとされています。

シュラヴァナという単語には「聞く」という意味が含まれています。

シンボルは耳。耳で聞くことは学びの始まり。シュラヴァナは「学びの星」とも呼ばれています。

古代、文字のなかった時代には、人は知識を聞いて伝えるという方法で受け継いでいました。口伝です。

知識を耳で聞きいて習得し、それをまた次の人に口頭で伝える。これが学びの原点です。

古代インドの聖典も書物としてまとめられる前はすべて口伝でした。今でもインドでは、ヴェーダ聖典やアーユルヴェーダの古典の学びは暗記から始まるそうです。

聞くという作業は、知識の習得だけに使われるのではありません。心が発する声、体が発する声、宇宙の音、自然界の音。あらゆる声や音を聞くことがすべての学びのはじまりです。

常にノイズ、雑音に囲まれて暮らしている私たちは、聞くことに鈍感になっているかもしれません。

シュラヴァナの新月には、静かに聞くことや観察する力が高まり、普段なかなか聞くことができない声が聞けたり、小さなささやきに気づくことができるはずです。

特にインドでは、シュラヴァナの新月はマウニ・アマヴァスヤという「沈黙の新月」と呼ばれます。

1月15日に迎えたマカラ・サンクラーティという春の到来を告げるお祭りの後、季節は太陽が北へ回帰するウッタラーヤナ(冬至から夏至の6ヶ月間)に入ります。

それは暗い冬の季節から明るい春の季節への切り替わり。

マカラ・サンクラーティの後の最初の新月は神聖な新月とされ、霊性を高めるための修業が勧められています。それが、「沈黙の行い」です。

沈黙は自分自身と向き合う行為。自分自身の本質に気付かせてくれます。

この神聖な新月には、できるだけ静かに過ごす時間をとりましょう。できれば沈黙の時間をとり、難しいようであれば、発する言葉を少なくシンプルにするように心がけてみましょう。

一日を通して、外の雑音ではなく、内なる音に耳を傾けてみましょう。

この後、2月4日には立春を迎えます。まだまだ肌感覚では真冬ですが、それでも日差しは少しずつ春に近づいています。冬の間に温めていた計画を実行に移すときがすぐそこまできています。

冬と春との区切りともなるこの特別な新月をぜひ有意義にお過ごしください。

50代からの月よみのススメ

50代になると、心にも体にも、これまでとは違う明らかな変化を感じるようになります。

特に女性の場合、そのひとつには、毎月のリズムを作っていた生理が終わるということがあります。

出産適齢期を過ぎてからの月のものを、用もないのに毎月やってくる厄介な存在と感じていた人にとっては、なくなってすっきりした!というのが正直な感想でしょう。

けれど、実際のところ、これがなくなると、心にも体にもメリハリがなくなります。

生理を一種の体の浄化と考えると、月一回の自然なリセット装置ともいえるでしょうし、精神面での上がり下がりにも影響することから、精神バランスの調整装置ともいえるでしょう。

具体的には、生理が終わったタイミングでダイエットを始めようとか、この時期はイライラしがちだから人と会うような予定はいれないでおこうとか、スケジューリングの基準にしていた方も多かったのではと思います。

思春期のころから慣れ親しんできた毎月のルーティンが消滅することで、自然に訪れていた肉体的リセットのタイミングも、精神的バランスをとるタイミングも消滅するわけです。

厄介に感じていた生理はなくなってもいいけれど、心と体の調整機能だけは残したい。

そんな我がままな要求を満たすには、こんどは、そのルーティンを自分自身でつくりだせばよいのです。

そこでおススメするのが、月を活用したルーティンです。

月は同じ時間に同じ場所で観測すると、日々その位置を変えていき、約一か月後に元の位置に戻ります。この位置的変化による月のエネルギーを活用するのが、西洋占星術での月星座や宿曜占星術の宿曜、そして、インド占星術のナクシャトラです。

さらに、月は満ち欠けします。新月から上弦の月を経て満月へと満ちていき、その後、今度は下弦の月へ向かい、再び新月へと欠けていきます。これが月相です。月相も約1ヶ月の周期で満ち欠けを繰り返し、その時々で月のエネルギーが変化します。

月は古来より心と体の両方に影響を与える存在として尊ばれてきました。

そんな月の流れを暮らしの中に取り入れることでメリハリが生まれ、日々をより有意義に過ごすことができるようになります。

50代からは月に意識を向けて、自分自身のルーティンを作るのがおススメです。

※参考文献
こちらの記事は以下の書籍などを参考にしています。
書籍:
LIGHT ON LIFE by Hart de Fouw & Robert Svoboda
THE NAKSHATRAS by Komilla Sutton
27 STARS, 27 GODS by Vic DiCara (Vraja Kishor das)

※アーユルヴェーダやインド占星術についてブログを書いています。ご興味があれば、覗いて頂ければ嬉しいです。
https://linktr.ee/akatsukiayv

月よみ師のプロフィール

Sahra(サーラ)月よみ師
大阪府在住 アラフィフおひとりさま女子
アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント

妹の難病発症や自身の病気の経験から自然療法に興味をもち、
ふとした出会いでアーユルヴェーダセラピストを目指すことに。

宇宙のリズムに合わせて生きることが、心と体の健康につながることを
アーユルヴェーダを通して学ぶうちに、
アーユルヴェーダではもちろんのこと、
女性の体のリズムやインド占星術でも大切な存在である
”月”に心惹かれ、月よみ師に。

アーユルヴェーダや月のパワーで
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