月のリズムでゆらぐ私たちへ ~ココロアロマ・カラダアロマ~ 新月~上弦編
人は誰でも、365日24時間、同じ体調、同じ情緒というわけにはいきません。
特に女性は、ココロもカラダもゆらぎがち。
その原因は様々ですが、そのひとつに「月」があるのはご存知でしょうか。
日々、満ち欠けをしながら変化する月は、光と影の陰陽を併せ持っています。
それにより、月が私たちに与えてくれるエネルギーも変化しています。
満ち欠けする月が私たちのココロとカラダにもたらすもの、そしてそれをサポートするアロマとアロマクラフトのレシピを、月よみ師®でIFPA認定アロマセラピストの、やまさき郁代がご紹介します。

満ち欠けていく月のリズム
新月を迎えた時から満ちはじめ、満月へと達し、そしてまた新月へと向かって欠けていく。
そんな月の満ち欠けを、月よみでは下記のように呼び分けています。
新月~上弦……新月(+)期
上弦~満月……満月(+)期
満月~下弦……満月(-)期
下弦~新月……新月(-)期
この連載では、この4つに加え、特別な日である
新月
満月
の6つについてお話します。
今は、新月~上弦へと向かう期間。
ということで、今日は新月(+)期についてお話します。
*なぜ月の満ち欠けが私たちの健やかなココロとカラダ作りに役立つのか? アロマにできることは? については「月のリズムでゆらぐ私たちへ ~ココロアロマ・カラダアロマ~」をご覧ください。
※アロマセラピーは自己責任において楽しみましょう。
不調やトラブルを感じた時にはすぐに使用を中止してください。
また、精油を原液のまま肌につけることは絶対にしないでください。
新月(+)期のココロとココロアロマ
“はじまり”の新月から、上弦へと向かって、少しずつ月の形が見えてくるこの期間。
私たちのココロも、自らを形づくっていきたい欲求に駆られます。
具体的にいうと、自分自身を表現したいと願う自己表現欲求が現れたり、また、自分と他人を区別したい気持ちから自分の領域を守りたくなったり。
だからもしかすると、この時期は団体行動がちょっと辛くなる、なんていう方もいるかもれませんね。
そんな新月(+)期のココロを助けてくれるアロマ=ココロアロマは、パイン。
パインとは日本語でいうと、ヨーロッパアカマツのこと。
日本ではパワースポットと呼ばれるような場所に生息していることも多く、そのエネルギーの強さは恐らく多くの人が感じているのではないでしょうか。
そのパインのエネルギーは、コミュニケーション能力の向上に力を与えてくれると言われています。
自分自身を表現すること、そして自分と他人をしっかり区別しつつもいいコミュニケーションをとること。
そんな力を授けてくれるパインは、新月(+)期にとても心強いアロマといえるでしょう。
新月(+)期のカラダとカラダアロマ
この時期のキーワードは「呼吸」。
新月から上弦へと向かうこの時期、月のエネルギーは「肺」に注がれやすくなっています。
体が凝り固まりがちな現代人の私たちは、どんどん深い呼吸をするのが苦手になっているのだとか。
深い呼吸のサポートはアロマの得意分野。
特に好ましい香りを嗅いだとき、人の呼吸は意識せずとも普段より深くなります。
アロマで呼吸を助けてくれる香りは色々ありますが、中でもユーカリとティートリーがこの時期にはお勧め。
ユーカリは吸う息を、ティートリーは吐く息を助けてくれると言われています。
合わせて使えば、新月(+)期のカラダにとても心強い味方になってくれるでしょう。
新月(+)期のアロマ活用法
これまでアロマクラフトをご紹介してきましたが、今回はクラフトというよりも活用法のご紹介です。
深い呼吸を助け、気持ちをスッキリさせるために、アロマスチームをやってみましょう。
<アロマスチームのやり方>
●用意するもの
洗面器
お湯
精油…1~2滴
バスタオル
●作り方
1) 洗面器にお湯を入れます。
2) 1~2分冷ましたら、精油を1~2滴、お湯に垂らします
3) 頭からバスタオルをかぶり、洗面器に顔を近づけます。
この時、必ず目を閉じることを忘れずに!!
(目にしみることがあります)
4) そのまま、ゆっくりと呼吸をします。
※呼吸器の疾患をお持ちの方は、必ずかかりつけの医師に相談してから行ってください。
今回ご紹介したパインやティートリー、ユーカリを使っていただいてもいいですし、自分の好きな精油にしてもかまいません。
好きな香りであれば、呼吸は自ずと深くなります。
とにかく、自分が好ましいと思う香りにこだわってみましょう。
焦った時には深呼吸
真っ暗な新月から、日々形を現わしてくるこの時期の月。
月と同じように、あなたの目標や願いも、段々と実現へ向けて形づくられていきます。
焦ってしまいそうになった時には呼吸を整えて。
慌てず、でも力強く、新月(+)期の月とともに進んでいきましょう。

新月(+)期のココロアロマとカラダアロマが、そのサポートになれたら幸いです。