旅先で見つけた「月にまつわる場所」〜三重県松阪市〜

運とツキを味方につけて、望む未来を手に入れる。
九星氣学鑑定士&月よみ師® 大竹由起子です。

6月に入り、6日には二十四節気の「芒種」(ぼうしゅ)を迎え、旧暦を用いる氣学でも新しい月の流れに入りました。
「芒種」は、米や麦など芒(のぎ)を持つ植物の種を蒔く時期のことですが、実際の種まきの時期はもっと早いですね。
西日本で梅雨入りするときに重なります。
月の動きとしては、7日に上弦の月を迎え、今は14日の満月に向けて満ちていくエネルギーがアップしている時です。
14日までは、積極的に行動すると芒種の「種まき」の意味も重なり、いい引き寄せがやってきやすいので、外出することをお勧めします。

そして、出掛けた先で「月」を見つけたり感じたりして楽しめば、運氣アップにも繋がりますよ!

先日、私も久しぶりに家族で遠出して、息子の住む三重県松阪市まで観光がてら出掛けてきました。

そこで見つけた「月にまつわる場所」を今回はご紹介します。

名将、蒲生氏郷が築いた松坂城『月見櫓(やぐら )跡』

風薫る5月某日、初めて三重県松阪市に行ってまいりました。
私が松阪と聞いてすぐに思い浮かんだのが「松坂城」と「松阪牛」です。
そのどちらもが、実は『月』に関係する場所だったのです!

まずは、松坂城跡へ向かいました。

※松阪市観光プロモーションサイト
国指定史跡・日本百名城 松坂城跡

松坂城は、大名 蒲生氏郷によって築かれた城です。
天正16年(1588)、3年という短期間の工事の末に完成し、縁起のいい松と大坂城の坂の字をもらって、松坂城(現在の松阪城)と名付けました。
松坂城築城にあたっては、領内の寺社を取り壊して、その資材をも転用したといいます。
同時に城下町の建設にも力を注ぎ、松ヶ島の町民を強制的に移住させるとともに出身地の近江日野や伊勢大湊から商人も松坂に移し、楽市楽座の制度を定め、城下の繁栄をはかりました。

 入城からわずか2年後の天正18年(1590)蒲生氏郷は軍功によって会津に転封し、替わって翌年、服部一忠、文禄4年(1595)に古田重勝が松坂城主となりました。
 元和5年(1619)徳川家康の八男頼宣が和歌山藩主となると、南伊勢は紀州徳川家領となり、松坂城には城代が置かれました。
 正保元年(1644)台風のため三層の天守とともに月見櫓なども倒壊し、その後、二の丸に紀州徳川家御殿、三の丸に城代役所が設けられましたが、これらの建造物も明治時代になって取り壊されました。

現在は城址公園となっており、近江の石垣専門職人である穴太衆(あのうしゅう)によって築かれた豪壮な高石垣のみが残っています。

周囲には本居宣長記念館や武家長屋の御城番屋敷があります。

春にはソメイヨシノ、山桜あわせて約300本もの桜が石垣をピンクの花で埋めつくし、多くの観光客でにぎわうそうです。
私が行ったころには藤の花が咲いていましたが、四季折々に桜、藤、銀杏が石垣を彩り市民の憩いの場となっているようです。

無料の市営駐車場より徒歩3分ほどで城跡入り口に到着。

正面に壮大な石垣を見ながら、左右に分かれた道の右手の坂を登って天守閣跡を目指します。
ちょっと息が切れるくらいの勾配でした。
進んでいくと、ほどなくして左手石垣上に黒い塀に囲われた建物がありました。
「月見やぐら」と書いてあります。

松坂城・月見やぐら

期間限定で昼はランチとギャラリー、夜はカフェバーになっていました。
この日はあいにく定休日だったようで、期間内に利用することができず残念でした。

その先に、眼下に松阪の街が一望できる、見晴らしのいい広場がありました。
ここが『月見櫓跡』です。

『月見櫓』とは?

月見櫓とは、日本の城において、風雅を楽しむために建てられた櫓のことです。
櫓とは本来は戦闘用の設備であり、高所からの敵の視察や武器などの収蔵、防備などの役割もかね備えた建物です。
しかし、戦がなくなった江戸時代になると、大坂城山里曲輪や江戸城の吹上のように戦闘の目的を全く持たない櫓が造られました。
こうした類の櫓としては、花見櫓、富士見櫓などもあるそうです。
ちなみに、私の住む浜松の城は、富士見櫓がありました。

現存する月見櫓は、長野県の松本城、岡山県の岡山城が有名だそうです。

蒲生氏郷の築城当時は、まだ戦乱の世の中。
この月見櫓は、本丸下段東角に当たる位置で、2層になっていて台所棟と付属舎が付いていたそうですが、城下町全体を見渡して警備の意味合いもあったのでしょうか?
また、氏郷は文武に優れた大名で、特に茶の湯は千利休の高弟であり、今の千家があるのも、氏郷の働きがあったから。

もしかして、美味しいお茶を飲みながら、櫓から月と町を眺めていたのかなー?
そんなことを考えながら現在の街並みを眺めるのも面白いですね。

松坂城跡をぐるっと一周しました。
緑が多くて気持ちのよい自然公園。
眼下の街並みや川、田畑や遠くに見える山並みのコントラスト。
ここにお城を建てたい気持ちがわかる気がしました。

松坂城、月見櫓跡、とても清々しくてパワーアップできる場所です!

老舗の松阪牛のすき焼きに月を感じる『牛銀本店』

そんな氏郷が商業に力を入れて作った松阪は、その後発展し、商人の町として栄えました。

その松阪市で、明治(むかし)ながらの牛鍋屋で極上の松阪肉を堪能できる、というお店がここ。

明治35年創業の老舗「牛銀本店」

松坂城跡から車で2分ほどの場所にあります。

建物のお隣には「洋食屋牛銀」があります。
私達が行ったのはお昼少し過ぎてからでしたが、それでも長蛇の列!

本店のほうは、予約のお客様が渋滞で来られなくなったそうで、予約なしですぐに入店できてラッキーでした。

お店の建物は、昭和初期の旅館をそのまま使用しているので、風情のある佇まい。
美人若女将が玄関先でお出迎え、番頭さんが靴を預かってくれて、いざ中へ。

木造二階建てで階段は急勾配なので、足の不自由な方はお気をつけて。
沢山ならぶ客間の一室に通されました。外の喧騒が全然しないほど静かで落ち着いた空間です。

すき焼き、といえば、溶き卵が付きもの。
すき焼きの卵で、昼間でも「お月見」ができてしまうのです! というのはこじつけでしょうか?笑
ですが、家族が「汐ちり」という、薄口醤油とコショウで調味するあっさり味の鍋を食べてみたいと言い、私も気になったので(お月見は諦めて)汐ちりをオーダー。

仲居さんが全てまかないしてくれる、これも初体験で贅沢気分。
仲居さんの名前は源氏名で、私達を給仕してくださったベテランの「すず」さんのお名前は、先代が付けてくださったそうです。
そんな、すずさんの手にかかったお肉とお野菜の美味しいこと!
表現はうまくないかもですか、かなり上品なテールスープという感じ。
お酒が飲みたくなる!

汐ちりは、甘い味が苦手だったり、お酒と合わせたい人にはピッタリのお味でした。

卵で月見、とはいきませんでしたが、初めての汐ちりをゆっくりと堪能し、大満足!
パワーチャージできました。

お会計を済ませて、玄関を出ました。

そして、私にとって、このお店のお月見ポイントは、軒先にかかっている吊り灯籠の模様!
三日月と満月ウサギさんがなんとも可愛らしい灯籠です。
灯籠を眺めながら、この松阪の地で平和に美味しい食事ができるのは、氏郷さんのお陰なのだと心の中で感謝しました。

仲居さん、番頭さん、若女将は、私たちが車で出発するまでお見送りしてくださり、最初から最後まで心遣いが素晴らしく、また行きたくなるお店でした。
金額は少々張りますが、このおもてなしなら高くはないなと思いました。

旅先ではちょっと贅沢に、牛銀本店、是非訪れてみてください、お勧めです!

オンラインショップもあります。

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今回は、三重県松阪市で見つけた「月にまつわる場所」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
アナタも、お出かけ先で素敵な「月」を見つけたら、是非教えてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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月よみ師のプロフィール

大竹由起子 月よみ師
静岡県浜松市在住。
身内の相次ぐ死、家業の鉄工場を継いだ夫のサポート、家事、育児、祖母の介護を経験。
不安とストレスでいっぱいな時、九星氣学に出会い、仕事や私生活に活かしていこうと学ぶうち、鑑定士資格取得。
同じように思い悩む方の力に少しでもなれたら、と個人鑑定・イベント出店などの活動開始。
さらにインストラクター資格取得、講師としても活動を広げている。

様々なお悩みをきくうちに、ココロとカラダは繋がっていることを実感、特に女性と月との関係性に注目し、月よみ師資格取得。
今後は、運とツキを味方につけてハッピーライフを送れるよう、さらに多角的なアプローチで、アドバイス活動を行う。

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